スマホからフルサイズミラーレスへ、楽しくステップアップ!

三井公一
スマホからフルサイズミラーレスへ、楽しくステップアップ!

カメラのキタムラの店頭は宝庫

ShaSha読者の皆さんなら、最新のスマートフォンを手に取ったことがあるでしょう。スマートフォンカメラの進化には目を見張るものがありますよね。ポケットから取り出してシャッターを切れば、驚くほど美しい写真が手軽に記録できる時代です。

最新スマホのグーグル「Pixel 9a」やアップル「iPhone 16 Pro」ともなれば、その描写力や機能の豊富さに「もうこれで十分ではないか」と感じる方も少なくないのではないでしょうか。

別府のバーカウンターでの1枚。グーグル「Pixel 9a」はシャッターボタンを押すだけで、暗いシーンでもキレイなカットを撮影可能です。
崖から飛び出すトビ。フルサイズミラーレス一眼カメラ、ニコン「Z5II」なら、好きなレンズを装着してあらゆるシーンを自由に撮影できます。
■撮影機材:ニコン Z5II + NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR
■撮影環境:1/2000秒 f/8 ISO2000

私自身もその進化には常に驚嘆しその恩恵を大いに受けていて、毎日1枚、スマートフォンで撮影して加工した写真を「Instagram」https://www.instagram.com/sasurau/に投稿して楽しんでいます。撮影と編集、そして共有までスマホひとつあれば完結してしまうのが楽チンですよね。

機内からアップル「iPhone 16 Pro」で撮影。カメラを携行できない、出しにくいシチュエーションでもスマホならパッと撮影できるのがいいですね。

しかし、写真という趣味は奥深いもの。スマホで素晴らしい写真体験を重ねる中で、ふと、こんな思いが頭をよぎったことはありませんか?「もっと思い通りに撮影してみたい」「レンズ交換って面白そうだな」とか、「かっこいいカメラを肩からぶら下げたい」など。そう思ったらデジタルカメラへのステップアップのチャンスです。幸いにして最新のフルサイズミラーレス一眼カメラで、高性能かつ戦略的価格の機種、ニコン「Z5II」が登場したばかり。グッドタイミングだと言えるでしょう。

ニコン「Z5II」は最新のフルサイズミラーレス一眼カメラです。その性能はミッドレンジを越えてフラッグシップ機に迫るほど。趣味から仕事までバリバリこなせる機種になっています。
■撮影機材:ニコン Z5II + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
■撮影環境:1/3200秒 f/1.2 ISO100

スマートフォンとの本質的な違いとは? イメージセンサーが織りなす描写力

「フルサイズってよく耳にするけれど、一体何がそんなに違うの?」と疑問に思うスマホユーザーも多いことでしょう。カメラが光を捉えて映像にする心臓部、それがイメージセンサーです。もちろんスマートフォンにも搭載されていますが、フルサイズミラーレスカメラに搭載されるセンサーは、その「大きさ」が根本的に異なります。このセンサーの物理的な大きさが、画質において決定的な違いを生み出すのです。

ボケの比較カット

光学的なボケと、AIによるボケの違いです。大きく自然なボケ味はフルサイズ機の魅力です。スマートフォンは手軽に撮影が楽しめるのも事実ですね。

ニコン「Z5II」

グーグル「Pixel 9a」

センサーサイズが大きいことの恩恵として、まず挙げられるのが「ボケ」表現です。Pixel 9aやiPhone 16 ProのポートレートモードもAIによる高度な処理で背景をぼかしてくれますが、フルサイズセンサーが光学的に生み出すボケ味は、被写体が自然に浮かび上がるような美しい立体感と滑らかさが特徴です。また、光をより多くそして繊細に捉えられるため、色の深さ、明るいところから暗いところまでの階調がとても滑らかなのです。スマートフォンでは再現しきれなかったディテールや空気感まで豊かに描き出すことが可能です。

センサーが大きいということは、一つ一つの画素がより多くの光を受け止められることを意味します。これにより光量の少ない薄暗いシーンや夜景撮影において、ノイズを抑えたクリアな高画質を実現します。スマートフォンではノイズが目立ちがちな場面でも、ニコン「Z5II」ならば、その場の雰囲気を損なうことなく、見たままの美しさを記録することができるでしょう。

暗所での比較カット

撮影カットをPCの大画面で確認すると描写力が一目瞭然です。フルサイズ機の低ノイズで豊かな色再現性は素晴らしいですね。スマートフォンも1回のシャッターで複数の写真を撮影、合成して出力してワンカットに仕上げてまずまずの写真を提供してくれます。SNSなどで小さく使用する分なら楽しめる画質です。

ニコン「Z5II」

グーグル「Pixel 9a」

もちろん、最新スマートフォンのAIを活用したコンピュテーショナルフォトグラフィーの技術は目覚ましいものがあります。しかしセンサーサイズという物理的なアドバンテージから生まれる素の「画質の高さ」は、フルサイズカメラならではの大きな魅力なのです。

レンズ交換という新たな扉。大きく広がる表現の世界

フルサイズミラーレス一眼カメラが持つ、もう一つの大きな魅力、それは「レンズ交換」です。ニコン「Z5II」のようなミラーレス一眼カメラは、レンズを交換することで、見える世界、そして写し出せる世界が劇的に変化します。大口径ショートフランジバックで高画質なニコンZマウントレンズはもちろんのこと、マウントアダプターを介してニコンFマウントレンズや、オールドレンズまで楽しめるのが特徴です。

2つのカメラを搭載するグーグル「Pixel 9a」、3つのカメラを搭載するアップル「iPhone 16 Pro」ですが、ニコンのズームレンズと比較するとしたら、それぞれ「NIKKOR Z 24-120mm f/4 S」、「NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR」くらいのイメージでしょうか。

ここではアップル「iPhone 16 Pro」と、ニコン「Z5II」、「NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR」の両機種を比べてみましょう。

▼ニコン「Z5II」
28mm

50mm

190mm

400mm

▼アップル「iPhone 16 Pro」
0.5x

1x

2x

5x

25x

撮影した写真をPCの大画面で確認すると、やはり細部の描写が異なることが分かります。超望遠域になると、フルサイズ機の描写の良さが光りますね。子どもの運動会や、結婚式やイベントなど、写真を美しく残したい場合はやはりフルサイズ機で撮影したいものです。

NikonのZマウントレンズ群は、卓越した描写性能を持つレンズが豊富にラインナップされています。明るい単焦点レンズはもちろん、上記のような便利な高倍率ズームレンズ、被写体に肉薄できるマクロレンズなど、自分の撮りたいもの、表現したい世界に合わせて、少しずつ理想のレンズを探求していく。それもまた、写真の大きな醍醐味の一つと言えるでしょう。

■撮影機材:ニコン Z5II + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
■撮影環境:1/4000秒 f/1.2 ISO100
開放値F1.2を誇る「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」を使うと、豊かなボケ味と空気感を醸し出す写真を撮影できます。
■撮影機材:ニコン Z5II + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
■撮影環境:1/5000秒 f/1.2 ISO100

ニコン「Z5II」とスマホをワイヤレス接続

ニコン「Z5II」は、専用アプリ「SnapBridge」を介して、スマートフォンやタブレットと常時接続またはWi-Fi接続が可能です。撮影した高画質な写真をその場ですぐにスマートフォンへ自動転送(または選択転送)できるため、お気に入りの一枚をすぐにSNSでシェアしたり、友人や家族に送ったりすることができます。

普段からスマートフォンで写真の共有を楽しんでいる皆さんにとって、非常に嬉しい機能ではないでしょうか。フルサイズ機で撮った圧倒的なクオリティの写真を、スマホの手軽さで扱える。まさに両者の良いとこ取りと言えるでしょう。

多彩なレンズを使用できるニコン「Z5II」は、オールランドで活躍するフルサイズミラーレス一眼カメラと言えます。スマートフォンからステップアップする初心者から、すでにデジカメを使っているベテランまで、安心して長く使える1台に仕上がっています。
■撮影機材:ニコン Z5II + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
■撮影環境:1/125秒 f/1.2 ISO100

これからは本格的なカメラとスマートフォン、それぞれの得意分野を理解し、シーンや目的に応じて自在に使い分けると良いのではないでしょうか。

日々の記録を気軽に撮れるスマートフォンと、思い出を美しく高精細に残せるフルサイズミラーレス一眼カメラは、いいパートナーとして写真生活を豊かにしてくれるに違いありません。
カメラのキタムラはその両者を取り扱っているので、安心して相談、購入できるお店と言えます。日本全国に店舗があるのも心強いですね。

フルサイズミラーレス一眼カメラとスマートフォンとで楽しいフォトライフを送ってみてはいかがでしょうか。

 

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■写真家:三井公一
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、ウェブ、ストックフォト、ムービー撮影や、執筆、セミナーなどで活躍中。さまざまな企業のイメージ撮影や、ポートレート撮影、公式インスタグラムの撮影などを多く手がける。スマートフォン撮影のパイオニアとしても活動中。

 

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