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オーバーホールとは

腕時計のオーバーホールとは、機械式時計やクォーツ時計を分解し内部の清掃を行い、新しい潤滑油を注しながら組み上げていき、その時計の精度を良い状態にする作業の事です。

オーバーホールはなぜ必要か?

腕時計の内部には数ミリの歯車やネジなど細かな部品が多数組み合わさっています。
それらの部品をスムーズに動かすために機械油が注されていますが、年月とともに劣化し、乾いて汚れとして時計内部に溜まっていきます。
その状態で時計を使用し続けると、時間の精度が低下したり、摩擦が強まり故障のリスクが高まってきます。
そのような事態を防ぐために、
オーバーホールの定期的な実施をおすすめしています。

Price

料金について

預かり修理

所要時間 約3~4週間

オーバーホール 機械式お見積り※参考税込み価格 16,500円~
クオーツお見積り※参考税込み価格 13,200円~
研磨 お見積り※参考税込み価格 13,200円~

※価格はすべて税込みです。

※時計の種類によっては日数を頂きます。

※時計の機種や状態によっては、お時間や料金が変更になる場合がございます。

Flow

オーバーホールの手順

STEP 1 分解

バンドを外し、裏蓋を開封します。リューズを抜き取り、中の機械(ムーブメント)を抜き取ります。
次にムーブメントに装着されている針、文字盤やカレンダーの板を慎重に外していきます。
最後にムーブメント自体を分解していきます。
文字盤や針は繊細な作りをしていますし、ムーブメントはミリ単位の部品が数百~数千点で構成されているため分解は繊細な取り扱いを要求されます。

STEP 2 洗浄

部品の分解が済んだら、洗浄を行います。
この作業で時計内部に溜まる劣化した油の汚れなどを綺麗に落とします。
細かな部品を痛めつけないように専用の高性能洗浄機と洗浄液を使用します。
メタルバンドやケースは超音波洗浄機で汚れを飛ばし、柔らかいブラシ隅の汚れもキレイに取り除きます。洗浄機を通したあと水分が残らないように乾燥させます。

STEP 3 修理・調整

洗浄が終わったら、ムーブメントを組立ながら部位に応じた油を注していきます。不具合のある部品も同時に交換していきます。不具合のある部品も同時に交換していきます。組み上がったら歩度測定器で歩度(1日/1か月単位で出る進み遅れの事)を測定しながら調整と測定を繰り返して精度を追い込んでいきます。
歩度の精度の基準値は機械式時計で1日あたり±10秒 クォーツ時計は1か月あたり±20秒が基準となります。
この注油と精度の調整は技術者の経験と技量が試される非常に難易度の高い作業となります。

STEP 4 組み上げ

ムーブメントの歩度が整ったら文字盤やカレンダー、針の装着を行います。時間の表示にズレが出ないように針の取付けは慎重を要す作業になります。
その後、ムーブメントをケースに組み込みベルト装着すれば元の姿に戻ります。
防水機能のある時計は、組み上げ後に防水試験機を使用して防水性能が機能しているかチェックを行います。ベルトやリューズの状態や各機能が正常に動作するか最終チェックをしたのち完了となります。

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