【その5】 撮影ノウハウ2・グッドロケーションでイメージアップ!
つぎは、応用撮影術です。前章で被写体を忠実に撮ることに成功したら、次は被写体をよりイメージアップする写真を撮ってみましょう。
今度は、あえて背景は処理しません。撮影場所のイメージを借りて被写体をイメージアップしちゃおうという目論見ですので、逆に言えば、背景処理をする必要のない雰囲気の良い場所で、かつ日中の十分な光量が得られるスポットを選ぶ必要があります。品物の内容にもよりますが、無難な撮影場所としては、公園、オープンカフェ、広場などが挙げられます。もちろん、場所によって撮影の許可が必要な場合は、きちんと責任者に承諾を得ることも大事です。ただし、ごく簡単な撮影ですむ(他人に気を遣わせてしまうことのない)場合や、写真に写った撮影場所が特定され迷惑のかかる可能性が極めて低い場合は、ご自身の良識の範囲で判断するということもあり得るでしょう。また、屋外や出先での撮影は、ライティングや撮影機材をセットすることはおろか、三脚の使用すらむずかしいこともあるという覚悟で挑んだ方が賢明です。
一方、自分の部屋をキレイに片付けてグッドロケーション(撮影場所)をつくるという手もあります。この方法なら、誰にも気兼ねせずに心ゆくまで撮影に没頭できますので、堅実派にオススメ。その場合は、被写体をイメージアップさせる小物や小道具を周囲にコーディネートするセンスも発揮すると良いですね。案外、女性の感性を借りると良いかもしれませんよ。とくに、出品する品物がアクセサリー系やファッション系なら効果テキメンです。

【その6】 成功する出品者になろう!
さあ、満足のいく撮影ができたら、ようやく出品です。一般的に、オークションに出品した情報は、後から変更することができません(追加することは可能です)。そのため、写真は何点か撮影した中で もっとも出来栄えの良いものを選びましょう。第一印象が大切なのです。また、その他にも商品情報や希望価格、送料や支払い方法など、あらかじめ明確に表示する必要のある内容もあります。以下を参考にチェックしてみてください。
オークションに出品するときの必要掲載事項
商品情報
 
もっとも重要な項目です。商品の内容(製品名、品番/型番など)はもちろん、使用してどのくらい経つのか、傷み具合や程度など、わかりやすく簡潔に表示しましょう(箇条書きOK)。撮影した写真も、ここに一緒に掲載されます。パソコン関連商品なら、スペックなどはメーカーのホームページに直接リンクを張る配慮もGOOD。
支払方法
 
落札後、銀行振込で先に入金してもらうのか、それとも商品と引き換えに代引きにするのか、支払い方法とそのタイミングを明示します。最近では、ネットバンキングも浸透してきているので銀行振込が主流ですが、イーバンクやジャパンネット銀行など、ネット上の同じ銀行を利用することで手数料が格安になるサービスも採用するとスマートですよ。出品者と落札者が近場なら、直接手渡しという方法もあるようです。
発送方法・送料の負担について
 
郵送、宅配便、手渡しなど、品物の性格に応じて決めましょう。送料についても、落札者に負担してもらうのか、出品者本人が負担するのか、先に明示しておく方が安心です(発送元の地域も)。ちなみに、フォト美は、原則として送料は落札された方に負担してもらう予定ですが、もしも自分が思っていた以上の金額で落札された場合は、送料をサービスしちゃおうと思っています。
入札開始価格
 
出品時、いくらから入札をスタートするのか、その金額を設定します。ここは意外とミソで、最初はできるだけ安い金額を設定しておくのがポイントだとか。それは、とにかく多くの人の目に触れる機会を設けることが第一とのこと。一定の期間を経て入札者の競り合いになれば、おのずと適正価格に上がるそうです(フォト美の友人談)。
オークション開催期間
 
通常、5日から7日程度ですが、自分で設定することもできます。最初は 動きがなくても、終了間際にドタドタ...と、競り合いが繰り広げられることも少なくないとか。それまで、じっとウォッチしている人も多いらしいですよ。
オプション設定
 
各オークションサイトには、いろいろなオプション機能があります。それらも上手に活用すれば、快適なネットオークションを楽しめます。詳しくは、利用するオークションサイトのヘルプを参照してください。
こうして、写真撮影から一連の手続きを経て、フォト美は今回初めてネットオークションを経験しました。そして、その結果は大成功!
もっとも、友人の入れ知恵もあってのことでしたが、写真撮影に努力を惜しまなかったり、きちんと練ってから情報を掲載(出品)するなど、ネットオークションは、手をかければかけただけ 結果に反映されやすいのです。だって、顔の見えない相手にモノを売ったり買ったりするわけですから、なるべく安心してもらえるよう、そして気持ちよくお取引をしたいものですよね。そして、丁寧に撮影したデジタル写真を添えれば、そのキモチをきちんと表現できるのです。まさに出品者の思い入れを伝え得るデジタル写真、決して侮ってはなりませぬ...。

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