【その3】 出展品のメリットとデメリットを伝えよう
まず、オークションに出品するにあたり、心得ておきたいことがあります。それは、出品する物は正直に伝えようということです。もともと気に入って手に入れたものなので、できれば1円でも高く売りたい・・・と考えるのは当然のこと。しかし、その気持ちが上回り、実物以上に見せかけて出品しても決して良い結果にはつながりません。たとえ落札されても、品物が落札者の手に渡り、納得してもらって初めてオークションが無事に終了したことになるのです。中古品として出品する以上、品物のキズや汚れはつきもの。そんなデメリットを隠そうとせず正直に公表し、それ以外のメリット(自分が愛用していたころ 気にいっていた点や製品の特徴など)をアピールしてみると良いでしょう。それを踏まえて品物を撮影するには、まず実物を忠実に撮ることがポイントです。

【その4】 撮影ノウハウ1・忠実に撮ろう
では、具体的にはどのように撮影すれば良いのでしょうか?以下、撮影ノウハウのご紹介です。
今回の被写体はモノ。今までの
風景や人物などと違い、品物そのものの魅力をアピールできるように撮る必要があります。そのため、大き目の背景紙でバックを処理したり、レフ板やライティングで巧く光を操り、背景をボカして商品を浮き立たせたり、さまざまな手法が考えられます。雑誌やカタログに掲載されている写真は、プロの手によるセッティングで美しく撮影されていますが、それにはそれ相応の高価な機材と経験が必要です。今回は、あくまでも個人的な撮影方法に終始するため、比較的安価で入手できる機材を利用してみましょう。とくに、お役立ち機材コーナーでご紹介している製品を組合わせて使うと、より効果的ですよ。
(1)背景紙を利用するなど、バックを整理しよう
余計なものが写りこまないように、背景を処理して商品だけを撮影すると良いでしょう。小物なら、白い紙を敷いて撮影するだけでも、かなり違います。ただし、モノによってはその大きさを伝えるために、スケール感のあるものと一緒に撮影する配慮も必要。
(2)フラッシュは使わず、カメラを固定して撮影しよう
室内で撮影する場合、意外と光量不足でスローシャッターになり、手ぶれを起こしてピンぼけ写真になることも多いはず。でも、だからと言ってフラッシュを使用して撮影しては、ある部分だけ強い光が当たってムラのある写真になったり、照り返しの強い写真となり、せっかくの品物もイメージダウンに。人物や動物などと違って静物(品物)を撮るからこそ、フラッシュは使用せず、カメラを三脚や専用クリップなどに固定して じっくり、とことん撮影に挑みましょう。
(3)レフ板を用意して光の照射を調整する+影をなくす
素人とプロの大きな違いはライティングの手法にあります。中でも、影がハッキリくっきり出てしまうのは素人の写真。プロは、色々な角度から光を当てて被写体全体にまんべんなく光が回るようにセットします。そうすることで、影もやわらいで目立たなくなるのです。しかし、素人がライティング機材を調達するのは容易ではありませんから、そういうときはレフ板を1〜2枚用意して、影が写らないように光の反射を操作するだけでも効果的ですよ。
(4)ゆがみのない撮影を
品物に近づきすぎて撮影すると、レンズの特性で、画面の中央部が膨らみ平滑な画像に写らない場合があります。そのため、できるだけ被写体から離れた真正面にカメラをセットし、望遠で撮影すると ゆがみのない写真になります。近距離で広角になればなるほど、角度がキツク出やすく、不自然な写り方になりがちです。
(5)小物や重要な部分をクローズアップして撮影する(マクロ撮影)
小物やアクセサリーまたは、ある一部だけクローズアップして撮影したいときは、デジタルカメラならではのマクロ機能を使って撮影すると良いでしょう。ただし、マクロモードになると、ピントの合う範囲が狭くなるので、適切な位置にしっかりとピントを合わせましょう。また、一眼レフのデジタルカメラでない限り、マクロ撮影時は 必ずカメラのモニタで確認しながらシャッターボタンを押します。光学ファインダーから覗いたのでは、見えているものと実際に写るものの誤差(これを「パララックス」と言います)が生じるからです。
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【撮影用ライティングボックス】
・サンライトスタジオボックス SSB-110(LPL)
デスクトップタイプのミニスタジオ。付属ランプの取付位置を変更すれば、透過、逆光、フカンなどあらゆるパターンの撮影が可能に。
【外寸法:580×500×530mm 重さ:20kg
・撮れるン台 NK-1
(フジカラー販売)
簡単な組み立て式で、折りたためて持ち運べる撮影台。
【組み立て時外寸:1000×920×950mm 収納時外寸:950×525×120mm 重さ:10.5kg】
【撮影用ライティング小物】
・デジタルカメラクリップ DC-10(LPL)
テーブルなどにはさんで、先端にデジタルカメラを固定すれば、三脚よりもフレキシブルに撮影できます。

【伸長:クリップ面から270mm 縮長:クリップ面から195mm 重さ:340g クリップ取り付け幅:最大40mm 最大積載重量:500g】
・デジタルフォトボックス(キング)
背景はブルーとグリーンのリバーシブル。これで撮影すれば、パソコンでカンタンに背景の処理ができます。
【大きさ:40×40×40cm】

・R-レフ 22インチ/560mm(キング)
広げるときはワンタッチ、収納時はひねりながら折りたたんで容易にコンパクトサイズになります。
【色:ホワイト&シルバー】

●今月の作例
私の逸品

読者から寄せられたステキな作品を、作例写真としてご紹介しています

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