西川さん作品
【岩倉実相院】花曇り」京都市街の北東端にあり、歴史のある庭や枯山水は桜や紅葉とベストマッチ。近年室内からの撮影が禁止になり残念ですが、庭の池に写る景色も捨て難いカット。※三脚使用禁止です。
■カメラ:キヤノンEOS 5D レンズ:70-200mm F2.8L IS
 
 

西川さん作品
【雲龍院】「悟りの窓」梅の古木が4本あります。庭園の外に白梅が二株と紅梅が一株あり見事な姿です。悟りの窓の丸窓と見事に調和しています。
■カメラ:キヤノンEOS 5D レンズ:70-200mm F2.8L IS

雲龍院の書院では、襖・梁・床に囲まれた空間から枯山水の庭園を臨むことができる。

桂川に掛かる嵐山のシンボル“渡月橋”。四季折々の美しさが楽しめる。

 


【岩倉実相院】

 京都市の北に位置し、比叡山を望む静かな丘陵地帯にある岩倉実相院。本尊は鎌倉時代の作と伝えられる木造立像の不動明王。狩野派の画家たちが描いた襖絵などがあり、貴重な作品を見ることができます。
 また、黒光りする床に庭園が映り込む『床紅葉』『床緑』は特に美しいのですが、写真を撮るために通路の廊下に長時間居座るなど一部の写真家のマナーの悪さにより、撮影禁止になってしまいました。現在、撮影できるのは廊下から庭園方向を撮るだけですが、枯れ山水の雄大な石庭など、新緑や紅葉のシーズンは一見の価値があります。


【雲龍院(泉涌寺別院)】

京都駅から程近く、静かな木立の中に位置し、皇室と縁の深い泉湧寺の奥にある雲龍院は1372年の建立。古くより写経道場として有名なお寺ですが、ここは苔の庭や梅が見られる隠れた名所です。
 奥書院には丸い窓『悟りの窓』と四角の窓『迷いの窓』があり、窓越しに眺める庭園の緑や梅の花は絶好の被写体。また、客殿からは襖や柱で縁取られた庭園を眺めることができます。

    今回ご登場いただいた西川さんは、定年退職を機に写真を始められました。定年退職1年後の2005年5月に「歩こう会」主催の『上高地と乗鞍高原を散策』に参加し、自然の素晴らしさを新鮮な気持ちで味わうことが出来たのが、自然風景を撮影するきっかけでした。
 現在は2つの写真クラブに所属して、日本国内はもとより、海外でも積極的に撮影活動をされています。「私は写真歴も短く、作品数もそんなにたくさんありませんが、これから写真を始めようと考えられている方の参考になればと思います。風景写真の撮影は、“夜討ち朝駆け”が基本」とおっしゃる西川さん。撮影中は時がたつのも忘れてしまうそうです。
 西川さんが本格的に写真を始められてからのカメラ遍歴は、EOS Kiss デジタル〜EOS 20D〜EOS 5D〜EOS Kiss デジタルXとすべてデジタル一眼レフカメラ。
 実は西川さんは退職するまで勤めていた会社で、電子部品や半導体の開発に携わっていました。そこではパソコンが普及する以前の時代からコンピューターを使った仕事に従事されていました。大学の卒業論文では英語を日本語に訳すプログラムをテーマにされていたほどコンピューターには造詣が深く、写真を始める時にデジタル一眼レフカメラを選択されたのは、極めて自然な流れでした。現在ではJPGとLAWモード同時記録設定で撮影して、デジタルの特性を大いに楽しまれています。
 そんな西川さんは、撮影画像の整理・保存にもパソコンを活用して、ROM1枚1枚にタイトル・撮影場所を記録。そして保存画像の中からセレクトした画像をご自分でプリントしています。  写真を撮ることだけでなく、撮った後も得意のパソコンを活用して写真を楽しまれている西川さんは、今後もますますその楽しみを広げていきたいとおっしゃっていました。
西川さん作品
「初夏の贈りもの」カメラのキタムラ四季のフォトコンテスト2006・夏/腕自慢部門:準特選入賞。めったに出ない霧と池から立ち上る湯気が、一瞬現れすぐに消えた。早朝4時に起床して現地に5時頃着いて、正面の山に登り三脚をセットした直後に撮ったラッキーなカット。
■カメラ:キヤノンEOS 5D レンズ:35-350mm
 

 



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