【清流と秋色】温泉水が流れているのか、水が青白色をしている。青さを強調するために、早朝撮影。
■カメラ:キヤノンEOS1New レンズ:EF28-70mm f2.8L 絞り:f16 シャッタースピード:オート フィルム:RVP PLフィルター 三脚使用 撮影地:岐阜県白川村大白川高原 11月上旬


【落日の海】12月下旬頃、3つの島の間に太陽が沈む日を選んで撮影。
■カメラ:ニコンF3 レンズ:ニッコールED400mm f5.6ED 絞り:f11 シャッタースピード:オート +0.7EV フィルム:RVP
三脚使用 撮影地:愛媛県御荘町三ツ畑地夕景 12月上旬



『水』を撮ることで“日本”を表現。それは日本が『水の国』だからです。

 今年の4月に初の写真集『日本水風景』を出版された松浦さん。そこには日本各地で『水』をテーマに撮影した美しい日本の姿が表現されています。
 「実は水を撮ることで”日本“を表現しているのです。それは私が日本を『水の国』だと思っているからです。日本という国をどんな切り口で表したらいいのかを考えた時に、『水』で表現するのが一番いいと思いました。世界を見ても、このように湿度が高く水が豊かな国は特殊だと思います」。
 四万十川の源流近くに50歳近くまで暮らしたことで、知らず知らずのうちに『水』を意識していたと語る松浦さん。写真集の
”水風景“には”水“と共にさまざまな”光“が写し込まれています。そこには作者としての強い想いがあるように見受けられます。
 「水の撮影では”光“を意識しています。私は”光“が大好きなのです。それは私の生まれ育った愛媛県西予市が陽射しの強いところだったから。光が水に反射してキラキラ光るシーンは特に好きですね」。

『単純明快であること』『洗練されていること』『美しいこと』『自由があること』、この4つが私の撮影のスピリット。

 現在、松浦さんは群馬県渋川市を拠点に活動されています。この地に決めるにあたっては、松浦さんのお気に入りの撮影地である長野・新潟・福島などへ高速道路を使わずに行けることがポイントでした。
 「つい先日も新潟県と長野県の境にある鍋倉山で、残雪と新緑のコントラストを撮影してきました。私の撮影地は街中ではなく大自然の真っ只中なので、泊りがけで行く時でも車の中で寝泊まりします。寝袋ではなくちゃんとした布団を積んでいます。今では車で寝る方が落ち着いてぐっすり眠ることができます。それになんと言ってもお金がかからないし、撮影地に最も近い場所にいられるので、これ以上のものはありません」。
 今取り組んでいるテーマが”日本の春夏秋冬“、それと”水の国“。これらは初の写真集『日本水風景』の続編になります。さらに”利根川源流“”雪の国・新潟越後“を新たなテーマに撮り続けていく予定です。
 「関東平野を取り囲んでいる風景にはすばらしいものがたくさんあります。愛媛県で生まれ育った私から見ると、見過ごされているところもたくさんあり、新鮮な発見の連続です。皆さんも固定観念に縛られず、もっと自由な発想を持てば、オリジナリティ豊かな写真が撮れると思います」。
 私の撮影のスピリットは、『単純明快であること』『洗練されていること』『美しいこと』『自由があること』。この4つをいつも撮影の前に考えます。目の前の風景がこの4つに合わないときは撮影しません」。
 海外にも興味があるけれど、今はまだまだ日本で撮影をして、もっともっと日本を突き詰めてみたいと、その松浦さんの言葉には熱がこもっていました。

【朝日に輝く干潟】干潟と日の出の時間が重なる日を選んで撮影。
■カメラ:キヤノンEOS1New レンズ:EF70-200mm f2.8L 絞り:f16 シャッタースピード:オート +0.7EV フィルム:RVP PLフィルター 三脚使用 撮影地:兵庫県御津町新舞子海岸 12月下旬
 

PROFILE 
まつうら かずお
1952年愛媛県西予市生まれ。1975年東京写真大学短大部写真応用科(現東京工芸大学)卒業。1984年愛媛県西予市宇和町に写真のマツウラを開業し、広告・その他撮影に従事。その後しばらくは家庭の事情により撮影を中止。1995年瀬戸内海、四万十川を中心に再び撮影を開始。現在は群馬県渋川市に移り、日本全国の水辺を歩く。1988年写真展「四国海景」を開催。2006年写真展「美しい水」を開催。2006年4月東方出版株式会社より初の写真集『日本水風景』を出版。



松浦和夫写真集


「日本水風景」
210×220mm、96ページ 
定価2,100円(税込み)

 

〈写真集お問い合わせ先〉
東方出版株式会社 TEL.06-6779-9571

〈写真に関するお問い合わせ先〉
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TEL.03-3478-6555

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