【その3】 雪を白く撮るテクニックとは?
雪景色を撮影する場合、気を付けなければならないのが露出とホワイトバランス。カメラに内蔵された露光計では、見た目よりも黒い物は白っぽく、白い物は黒っぽく写る傾向にあります。また、ホワイトバランスも、カメラまかせ(オート)で雪景色を撮ると、本来の白は出にくくなり、イメージした通りの真っ白な雪にはなりません(右の写真のように、全体的に色がかぶってしまいがち)。そこで、なるべく見た目どおりの雪の色を再現するには、次のような工夫が必要になります。
(1)状況に応じて露出補正をする
補正値を+0.7〜+1(オーバー側)に設定
(2)ホワイトバランスを手動で設定
マニュアル設定ができるデジタルカメラの場合、ファインダーやモニターで見てもっとも白いと思われる部分を決め、そこにホワイトバランスを設定します。または、晴天下で撮影する場合は「太陽光モード」、「屋外モード」などに変更する手もあります。
なお、これらのカメラ側の設定による露出操作は、必ずカメラのモニターでプレビューしながら行いましょう。そうすることで、失敗作はその場で撮り直せたり、何度もトライしてイメージどおりの撮影に近づけることができますよ。

【その3】 スキーヤーをタイミング良く捉えよう!
さて、撮影舞台をゲレンデに移しましょう。ここでは、格好良くすべるベテランスキーヤーがいっぱい。フォト美もそういう人たちの滑りを間近にしたせいか、自分でもさらに(?)上手くなったような気がします(あ、右の写真は たまたま転んだ不運な私デス・・・)。そこで、ぜひとも自分の滑りを写真に撮ってもらいたいのですが、何たって速いスピードで滑っていく人をデジタルカメラでタイミング良く写すというのはムズカシイもの。一緒に滑っている仲間にカメラを預けても、やはり躊躇されちゃいました。そんなときは、次のような方法で撮影してもらうと良いでしょう。
(1)置きピンでスキーヤーを待ち伏せる!
スキーヤーが通過するであろう位置に、あらかじめピントを合わせ、シッターボタンを半押しで待ち構えます。このときのピントは、置きピンする場所とほぼ同じ距離にある被写体(固定物でもOK)をダミーに合わせればOK。
(2)シャッターボタンは早めに押す
滑っているスキーヤーを通常のタイミングで撮影すると、誰も写っていない(ターゲットの人物がいない)写真になりかねません。そこで、一呼吸早めにシャッターボタンを押し、スキーヤーのタイミングに合わせるのです。慣れるまで何回か試し撮りが必要かもしれませんが、ビシバシ撮って一番いいショットを保存するつもりで撮影すると、きっと満足のいく結果が。
(3)仲間たちの連携プレーで撮影する
FLASHプレーヤーが必要です(1)(2)のいずれも、多少の慣れとコツが必要ですが、もっと気軽にかつ確実に成功するのが、この 仲間たちの連携プレーで撮影する方法です。それは、ターゲットとなる人物の滑るコースをあらかじめ決めておき、いくつかの中間地点でカメラを構えて撮影するというもの。この方法で、お互いの滑りを撮影すれば、アフタースキーに盛り上がること請け合いです。ただし、1台だけのデジタルカメラだけでは、ちょっとキビシイかも。
こうして、フォト美の少し上達した勇士も、仲間の手によってキレイに撮ることができました!

●今月の作例
冬景色

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