【その7】 まずは手馴れたアプリケーションソフトを・・・
さて、デジタルカメラで撮影が完了したら、使用説明書に則ってカメラの記録メディアに保存された画像をパソコン側へ転送しておきましょう。それによって、単なる画像からパソコンで編集可能な素材となります。

次に、その画像を利用してグリーティングカードを作るには、アプリケーションソフト(ワープロソフト・表計算ソフトなどのように特定の仕事をするために作られたソフトウエア)が必要です。
通常、写真画像そのものの色味・明るさなどを修正したり加工する場合は、フォトレタッチソフトと呼ばれる類のソフトウェアを使用するのが一般的ですが、今回は撮影した写真画像を無修正で使用し、それにメッセージやタイトルなど文字を載せて編集するので、画像と文字を同時に扱うことのできるアプリケーションソフトの代表格「Microsoft Word(以下、MS-Word)」を使用しましょう。MS-Wordは、パーソナル環境で最も普及しているソフトウェアのひとつなので、馴染みやすい人も多いかと思います。

こんなふうに、デジタルフォトをさまざまな方法で活用したい人は、まず手持ちの環境で利用しながら慣れていくのが効果的ですよ。


【その8】 MS-Wordで工夫プリント!

では、MS-Wordで新規文書を作成し、母の日にちなんで撮影した画像を挿入してグリーティングカードを作りましょう。
まず、[ファイル]-[ページ設定]の[用紙サイズ]を「A5」の「縦」に設定し、
同じく[余白]タブにある余白の設定(今回は、外側・内側・左・右とも15mmに設定)を確認し、「袋とじ」にチェックを入れます。
※用紙の種類に「A5」がない人は、「サイズを指定」にして「幅:210mm」、「長さ:148.5mm」、「印刷の向き:縦」と入力します。
そして、1枚の用紙を中央で折り曲げて使用することを想定し、下図のような手順でページのレイアウト編集を行いましょう。
【MS-Wordで作成するグリーティングカード】
※下図の2・3・4・6ページ部分をクリックすると、それぞれ詳しく表示します
[1枚目]
・1ページ目は空白のまま改行します。
2ページ目には、[挿入]-[図]-[ファイルから]で使用する画像ファイルを指定します。すると、自動的にページ内に収まるサイズで画像が配置されます。

[2枚目]
3ページ目には、伝えたいメッセージを入力します。
4ページ目には、カードに添えたい写真(デジタルカメラで撮影した別の写真画像を単独で印刷したものでもOK)を差し込むために、対角に切り込みを入れます。


[3枚目]
・5ページ目は空白のまま改行します。
6ページ目には、作成者であるあなたの名前を入れましょう。

そして印刷する際、3枚目の用紙は、1枚目に印刷済みの用紙を逆さまにして印刷します。 そうすると、中央で折り曲げたときに文字の向きを揃えることができます。


【その9】 手作り感覚も取り入れよう

こうしてプリンタで出力した2枚の用紙を丁寧に張り合わせて、オリジナルのグリーティングカードを作ることができました
しかし、画像やメッセージ文をすべてパソコン編集+プリンタ出力で完成してしまうと、何だかありがたみが伝わらない・・・と考える人もいるかもしれません(とくに、年配の方に贈る場合)が、そこへ自らが撮影したオリジナル写真を利用することで、十分気持ちを伝えやすくなるでしょう。また、今回のように、別の写真を差し込んでみたり、1枚目の印刷用紙に厚手の紙を使用して2枚目と張り合わせたり、ちょっとだけ手作業を用いることで、見違えるほどの出来栄えになったりします。さあ、これを参考に、どんどんあなたのアイディアを膨らませてデジタルフォト三昧生活を満喫してくださいね!

●今月の作例

読者から寄せられたステキな作品を、作例写真としてご紹介しています

作例を見る

表紙へ [1] [2] このページです
▲ページTop
© KITAMURA Co., Ltd. All Rights Reserved.