【その3】 マクロで花とマジメに向き合えば・・・
そこで、まず原点に立ち戻り、花ときちんと向かい合ってみましょう。
たとえば、デジタルカメラにはマクロ撮影と言い、被写体に数cmまで近づいても鮮明に撮影できる機能があります。従来のフィルムカメラでは、当然ピンぼけになる距離でも..です。そして、思いっきり花にレンズを寄せて、もっともっと花びらや中心に近づいてみましょう。すると、さらに美しいと思う部分、オモシロイと感じる部分が見えてくるものです。もし、あなた自身がそう感じながらシャッターボタンを押したとしたら、それはきっと印象的な写真となるに相違ありません。
【マクロボタン】
一般的なデジタルカメラは、マクロボタンを押して通常撮影からマクロ撮影へ切り替えます。通常は20、30cm程度までしか被写体に近づけませんが、マクロに切り替われば数センチまで迫ることができます。なお、切り替えボタンなしでそのままマクロ撮影ができるシームレスマクロ機能を備えたデジタルカメラもあります。
【その4】 ズームは心強い味方

ところで、撮影時に役立つのがズーム撮影。
本来なら、デジタルカメラのマクロ機能を使い、花にグッと近づいて撮りたいところですが、そうすると、場合によっては自分自身が花に影を落として暗くしてしまったり、レンズが花びらや葉に触れてしまったりすることも少なくありません。そんな場合に頼りになるのが、ズーム撮影。
これは、少し離れた距離からでも、レンズを望遠側にズームミングし
て撮影しちゃうというもの。近づきすぎて失敗する心配もしなくてすみます。

【光学ズームとデジタルズーム】
ズームには、「光学ズーム」と「デジタルズーム」があります。通常、『3倍ズーム(105mm相等)』などとスペック表で謳われているのは光学ズームのことです。
レンズを前後に動かしてズームする光学ズームに対して、デジタルズームは、電子的に必要な部分だけを切り出して拡大したかのように見せているだけなので、実際の画質は低下するため、大きくプリントする場合は不向きです。

【その5】 テレコンレンズも使ってみよう!

テレコンバージョンレンズ】
1.5倍から2倍程度の望遠(テレ)となるデジタルカメラのアクセサリー。装着するカメラの機種に対応するものを選ぼう。価格は、数千円から2万円程度。
→商品情報へ
さらに!別売のテレコンバージョンレンズをデジタルカメラに装着すれば、さらに花をクローズアップして撮影することができますし、ズーム機能のないデジタルカメラでもズーム撮影が可能になります。初心者には、ちょっととっつきにくいかもしれませんが、こんなふうに少しずつチャレンジしてアクセサリーを使いこなしていくと、撮影の腕もメキメキ上達しますよ。

【その6】 初心者だって何のその

このように、マジメに花と向き合って本気で撮影すれば、初心者でも十分印象的な写真が撮れるもの。ただし"本気で"とは、花をよく愛でながら鑑賞し、どこに美しいと感じたのか・・・。そのあたりをカメラのレンズを通して発見することが大切なのです。
では、デジタルカメラの基本的な撮影機能だけで撮影した一例を見てみましょう。
それぞれの画像をクリックすると、大きなサイズと説明が表示されます↓

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