プリントのプロに聞く！
デジタルクリスタルプリントの魅力！！

　写真を撮影するだけではなく、「プリントするまでが“写真”である」という考えのもと、アマチュア写真家に対してはもちろん、ハイクオリティを求められるプロユースのプリントまで、幅広いニーズに品質の高さで応えている「ラボネットワーク」。歴史ある美術団体「二科会」写真部の指定ラボであることからもその技術の高さが実証されています。
　今回、編集部ではリバーサルフィルムをデジタルデータ化してプリントする、「デジタルクリスタルプリント」の特徴について、プリントのプロである関田・金親両氏にお話をお聞きしました。

―リバーサルフィルムをデジタルクリスタルプリントする最大のメリットはどのようなことでしょうか？
　RPプリントではできなかった「コントラスト」「シャープネス」「メリハリ」の調整が自由に行なえる点です。
　RPプリントでも調整は行なえたのですが、僅かの調整しかできなかったのです。しかも暗室での作業でしたのでプリントするまで結果がわからなかったのです。デジタルデータにすることで、パソコン上で仕上がりがシミュレーションできるようになりました。

―具体的にはどのようなことでしょうか？
　暗部の階調がつぶれることなく滑らかに再現することができます。リバーサルフィルムの持っているポテンシャルはかなり高いものがありますので、それを最大限に引き出すことが我々の使命だと考えています。

―特に適した被写体はありますか？
　赤･青･黄色の発色が特に優れていますので、いろいろな色彩が混在しているネイチャー写真のプリントには最適ではないでしょうか。フォトコンテストなどの応募作品をプリントするなら、デジタルクリスタルプリントを一度試してみてください。
　また、そのようなこだわりのプリントを行なう際は、ぜひ指示書を添付してください。

―指示書に合わせてプリントするのは大変では？
　お任せプリントよりも、お客様のイメージや狙いが分かる指示書がある方が我々としてもありがたいです。お互いの仕上がりイメージに誤差が出にくくなります。

―リバーサルフィルムユーザーへアドバイスをお願いします。
　リバーサルフィルムはプリントする上での最高の見本です。キタムラのお店のスタッフの方とビュワーを見ながら相談して、2Lプリントなどに指示を記入していただければ、我々が全力でお応えします。