アマチュアの方はテーマを決めると、そのテーマに縛られてしまい、発展的な解釈による作品が少なくなりがちです。ですからテーマを決め込んで募集をすることは主催者側にとって冒険的な要素があります。
「春の風景」という部門に対しては、これまでの流れもありますので、桜を中心にした作品が集まることは想像できていましたが、「自由」部門となると応募される皆さんも何を出していいのか戸惑ったことでしょう。
　しかし、２部門に分けたことで新しい可能性がでてきたと思います。これにより皆さんも応募する間口が広がったと感じられたのではないでしょうか。前回は初めての試みでしたが、それらの作品を見ることで次回の応募への道筋ができたと思います。次回の審査が楽しみです。

――フォトコンテスト応募における注意点、特にプリント方法についてお聞かせください。

　プリントは専門家に任せることが大事です。自分でプリントをすると、色がイメージと多少違っていても、「まぁ、いいか」となって妥協してしまうことがあります。カメラショップなどのプリント専門店に出せば、アドバイスをしてもらうこともできます。また、仕上がりが気に入らない時など、客観的に自分の作品を見て修正することができます。
　キタムラの「デジタルクリスタルプリント」は、デジタルと銀塩の技術が融合したもので、深みある表現に仕上ります。これはデジタルカメラの特長を十分に引き出してくれるプリントです。