「今まで誰もやったことのない」写真展の開催方法。
そこに面白さがありました。
――今年(1月〜2月)は、元旦からビュー福島潟での写真展を皮切りに、フォトギャラリーキタムラなどで同時期に5ヶ所の写真展を行なっていますが、その狙いなどについてお聞かせください。


 今まで誰もしたことのない写真展を、というのが最大の理由でした。他人がやらなかったことをやることに面白さがあります。都内では4ヶ所で同時期に開催したのですが、各ギャラリーにできる限り顔を出して、来場してくださった方々とお話することができました。これはこれで大変なことではありましたが、自分の作品をより多くの方々に発表できる機会を得られたことがとても良かったと思います。

――それぞれテーマが異なっていて、特徴がありとても楽しく観ることができました。これに連動した写真集の出版も予定されているとお聞きしていますが?

 フォトギャラリーキタムラでは「冬の欧羅巴」という写真展を開催しました。これはヨーロッパの風景写真の集大成として6月に出版予定の写真集「大欧羅巴」の作品の一部です。
 また、キヤノンギャラリーで開催された写真展は、デジタル一眼レフカメラだけで撮影した「digiscape『日本列島』」ですが、これも写真集として出版予定です。これは私にとって初めてのデジタルカメラだけで撮影した写真集になります。
 さらに、以前から撮影を続けてきた「熊野古道」の写真集も出版予定です。三重県熊野市に2月にオープンした「熊野古道センター」では、館内にある巨大モニターで映像展示を行なうのですが、これに私の熊野古道を撮った写真が写し出されます。そして、5月には”熊野古道写真学校“の開催が予定されており、私も学長として参加します。


【菜の花畑】シダレザクラの根元に、菜の花畑があった。いずれも満開で、その色合いが絶妙なコントラストを見せてくれている。やや遠い位置から、桜と菜の花を撮る。そうすることで、花が重なって豪華な雰囲気が出る。
■キヤノンEOS-1 レンズ:EF70-200mm F2.8L シャッタースピード:1/60秒 AE フィルム:RVP PLフィルター 三脚使用 撮影地:長野県堀金村

 

【花舞】花のクロ−ズアップは面白い。花それぞれの特色を生かして、花の艶やかな様子を捉えてやる。やや、オーバー気味の露出で、花を明るく見せるようにするテクニックが大切で、実際よりも、幾分明るく見えるように心掛けると、結果も素晴らしくなると思う。
■キヤノンEOS-1V レンズ:タムロンマクロ180mm F3.5 シャッタースピード:1/60秒 AE +2/3 補正 フィルム:RVP PLフィルター 手持ち撮影 撮影地:福島県石川町

 

 

レベルアップを図るためにもギャラリーの存在は重要。
力量に応じて個展を開催するスペースを選ぶことが大事です。

――アマチュアカメラマンのギャラリー活用術についてアドバイスがあるとすればどのようなことですか?

【寒桜】小石川植物園など、都内の公園にはいい桜が沢山植えてある。これは毎年2 月下旬に咲いてくれる寒桜。その姿は、素朴であるが味わいがあり、なかなか美しい。季節外れの桜であるが、これが咲くと春がやって来る。その予調のような花の姿に惚れてしまう。開花が嬉しくなってしまう桜である。
■キヤノンEOS-1V レンズ:EF70-200mm F2.8L シャッタースピード:1/60秒 AE フィルム:RVP PLフィルター 三脚使用 撮影地:東京都小石川植物園

 アマチュアでもプロでも一生懸命に写真をやってきた人たちが、多くの人に自分の活動を見てもらえる場所がギャラリーなのです。グループ展という見せ方もありますが、できれば個展を行ない、本当の自分の世界を見せることがより大事です。個展だからこそ、本当の自分の力が発揮できるのです。自分が見てもらいたい世界が展開できます。もちろんその展開の仕方は難しく、慣れていないとかえって失敗してしまうこともありますが、そこがまた面白いところです。そのような経験をしながら自分の表現したいものを発表できる空間・それがギャラリーなのです。

――開催するギャラリー選びのポイントはどのようなことでしょうか?

 力量に応じて開催するスペースを選ぶことが大事です。その意味でも「フォトギャラリーキタムラ」はアマチュアにはちょうどいいスペースだと思います。私には少し欲求不満なんですが…(笑)。でもアマチュアの方があのスペースで来場者を飽きさせることなく展示するには、かなりの力量が必要です。このように、写真展を開催することで自分のレベルアップを図るためにも、ギャラリーの存在は大切なことだと思います。

 

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