カメラのキタムラ
Vol.45 2003 SUMMER
サンダー平山のデジカメで撮るストリートスナップ講座 第3回  
■カメラ:ニコンクールピクス885 
右と同じ写真を家に帰ってパソコンで画像処理してインターネットを使ってキタムラでプリントしたもの。デジカメはとっても手軽に楽しめるが、画像処理を覚えるともっと自分の思い通りの写真を作ることができる。カーラープリントを自由に行えることは今までの写真では不可能といってもいいことなのだ。

写真の楽しみはまず簡単に出来る方法があるということを知ること。この写真は近所で撮影し、そのままコンビニに行ってコンビニのデジカメプリントでプリントしたモノ。サービス判しかできないがこの手軽さはポラロイド感覚なのだ。

■カメラ:ミノルタディマージュ7Hi 絞り:f2.8 絞り優先AE RAWモードで撮影
RAWモードはデジカメでもっとも高画質が実現可能なモードだが、パソコン処理がキッチリできるようにならないと上手く使うのはタイヘンだ。逆に言うとRAWモードを使いこなせるようになって、初めてデジカメの実力がわかるようになる。これもキタムラでプリントしたもの。

コンビニのデジカメプリントでプリント。これはとってもお手軽だが全自動モードしかないため、納得のいくプリントを得るのはムズカシイ。パソコン処理が完璧になるのは簡単ではないが、始めないことには上達はない。とにかく始めることが重要なのだ。
プリントを始めよう
 写真をやるならまずプリントすることが重要だ。以前からアマチュア写真界ではリバーサルフィルムを使うことがベテラン写真家の証のように思われているが、デジタルは基本的にはネガカラーである。データ処理という意味でリバーサル的な能力もあわせ持つが、基本はネガだと思っていい。
 だから、綺麗にプリントするにはパソコンで画像処理し、インターネットを使ってキタムラにプリントを注文する。つまりわざわざお店に行かなくても、自宅からプリントの注文ができるのだ。画像処理をきちんと覚えるには時間がかかるから、説明はおいおいおこなっていくこととして、まずプリントを注文して、キチンとした印画紙タイプの仕上り写真を得るというところから体験したい。
 プリントは別にキタムラに頼まなくても、インクジェットプリンターを使って自分でプリントしてもいいし、コンビニにも最近はデジカメプリントの機械が置いてあるから、自分の好きなようにすればいいが、サンダーがいろいろやった結論として、キタムラのデジカメプリントが質的にももっともオススメなのだ。


コンビニプリントの現実
 最近はほとんどのコンビニにデジカメプリントの機械が置いてある。だから撮影に行った時に、ちょこっとコンビニに立ち寄れば、デジカメなら今撮ったばかりの写真をプリントすることができる。全くポラロイド感覚なのだ。
 ただしコンビニプリントの欠点は、基本的にサービス判しかないことと一般の人向けのためか、仕上りの色がやけに浅いプリントになってしまうのだ。まあ一般の人の場合はやたらと明るいプリントを綺麗と感じる人が多いから、プリンターがオーバー(露出過度)なプリントになるように設定されているのも仕方がないともいえるが、きちんと写真をやっている人から見れば締まりのないダメなプリントなのだ。
 つまり写真のムズカシイところは、初心者が綺麗と感じるモノがベテランから見ると、できの悪いプリントと思うところにあるのだ。カメラの自動露出が上手くいかない原因もそこにあって、初心者がいいと感じる露出と経験豊富なベテランがいい露出と感じるレベルが全く異なる。結論としてベテランがいいと感じる露出の方がいいに決まっているが、モノの売り上げとしては一般の人が綺麗と感じるモノの方がよく売れるから、どうしても初心者をはじめとした、一般大衆向けに作られたモノの方に偏ってしまうのだ。
 結局、物事を極めるためには、自動化に頼らず、きちんとマニュアルでやれるように覚えていくことが肝心なのだが、デジタルを完璧にマスターするにはとってもホネが折れる。とはいっても始めないと到達することはありえないから、まず自分ができるところから始めることが肝心なのだ。

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