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キタムラフォトコンテスト2010秋冬
トップ腕自慢部門
「風景」
総評:全国各地の見ごたえのあるきれいな風景がたくさん集まり、審査していて楽しかったです。自分もぜひ行ってみたいと思わせてくれる作品がありましたし、入賞作品を見た皆さんにも、そんな気持ちになってもらえたらいいなと思いました。しかし同じ場所でも、人とは違う写真を撮らなければ入賞はできません。自分なりの見方で作品に仕上げることが大事です。デジタルカメラの性能が進化したことと関係していると思いますが、驚くような風景の作品の中には、夜の作品が多くありました。また、今回は透明感のあるきれいなプリントがたくさんあったのも特徴です。
 
三好和義   審 査 員
三好和義 氏
みよしかずよし/1958年、徳島県生まれ。1981年東海大学卒業。13歳の時沖縄を訪ねて以来、タヒチ、モルディブ、ヒマラヤ、サハラなど世界各地で「楽園」をテーマに撮影を続けている。高校時代に当時最年少で個展を開催。また27歳の時「RAKUEN」で木村伊兵衛写真賞を受賞。これも当時最年少だった。NYジョージ・イーストマンハウス国際写真博物館に作品が永久保存されている。2004年藤本四八写真文化賞を受賞。2009年には豪華写真集「京都の御所と離宮」を発表。
三好和義公式サイトhttp://www.rakuen344.jp
 
     
 
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「錦秋」
後藤賢也 (山梨県笛吹市) 甲府/オギノ城東店
寸評:ここは青森県の蔦沼という、撮影ポイントとして有名な場所です。これは青空ではなく、空がどんよりと真っ暗に曇っていて、そこへ、この湖畔の対岸だけに朝日が一瞬差し込んだところです。素晴らしい条件に恵まれた作品だと思います。どこか荘厳で神々しい一枚になっています。全体の色調も素晴しく、テクニック、構図、全ての点において申し分がなく完成度の高い一枚です。クリスタルプリントで鏡のような水面がうまく表現されているところもポイントです。
 
     
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「人」
総評:このコンテストへの応募者のレベルが拮抗してきたことを強く感じます。ただ、どうしてもデジタルカメラが多くなり、ここ一発という迫力のある作品が少なかった気がします。フィルムの時代と違い、駄目なら消せばいい、という安易な気持ちがあるのではないかと思われます。最後の詰めがきいていない作品が多くありました。心に訴える力のある作品は、なにをどう見せようとしているのかが強く見る側へ伝わってくるものです。そういう作品が審査の最後まで残るのです。そして、これは毎回言っていることですが、前回入賞した作品と似たような作品がありますが、審査員としては新しいアイデアと感性で作られた作品を選んでいます。少々技術的に荒削りであっても、フレッシュなアイデアの作品の応募を希望します。
 
田沼武能   審 査 員
田沼武能 氏
たぬまたけよし/1929年、東京・浅草生まれ。'49年、東京写真工業専門学校卒。サンニュース・フォトス入社、木村伊兵衛氏に師事する。'51年「芸術新潮」嘱託、'65年タイム・ライフ社と契約。'72年、フリーランスとなる。モービル児童文化賞('79年)・菊池 寛賞('85年)受賞。'90年には紫綬褒章を受章。2003年文化功労者を顕彰する。現在、(社)日本写真家協会会長、東京工芸大学芸術学部教授、全日本写真連盟会長。
 
     
 
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「卒業の日」
小林量一 (栃木県足利市) 足利/南店
寸評:この作品のすごいところは、卒業する女学生達の喜びの感動を一瞬で切り取っていることです。一人ひとりがいい表情をしていて、なおかつ群集の躍動感が画面にみなぎっています。これは、なかなか撮れるものではありません。いいシーンに出会えたら逃がさない、一写入魂の精神が大事です。それにしても女学生達が喜びをそれぞれの表情で写真に見せています。撮る側と撮られる側との信頼関係までも伝わってくるすばらしい作品です。
 
     
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「自由」
総評:去年よりもレベルが上がっていて、審査をしていても次にどんな作品が来るのか、その中から輝く作品を探すことが楽しかったです。心に響く作品からは物語性を感じるものですが、今回はそれを意識して作品作りをしている人がこのコンテストには多いことがよくわかりました。また、お店でプリントすることで作品をより良いものにする、そういったこだわりを感じました。日本のいろいろな場所、場面の作品を見ることで、日本全国の四季を旅しているかのような思いを抱き、審査しながら日本の素晴しさをあらためて知ることができました。力作ぞろいで悩みましたが、僕自身も勉強になり、とてもやりがいのある審査でした。
 
吉村和敏   審 査 員
吉村和敏 氏
よしむらかずとし/1967年、長野県松本市生まれ。高校卒業後、東京の印刷会社で働く。退社後、1年間のカナダ暮らしをきっかけに写真家としてデビューする。以後、1年のうち約半年を欧米各国のカントリーサイドで生活し、旺盛な撮影活動を行っている。絵心ある構図で、光や影を繊細に捕らえた叙情的な作品は人気が高く、個展には日本全国から数多くのファンが足を運ぶ。2003年カナダメディア賞大賞受賞、2007年写真協会賞新人賞受賞。
 
     
 
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「至福の瞬間(とき)」
三浦栄次 (福岡県福岡市) 福岡/ウエルタ新宮店
寸評:最初に手にとった瞬間から、すごくきれいな作品だと思いました。秋の美しさはもちろんですが、それ以上に空気感が伝わってきます。おそらくここは有名な撮影地なのでしょう。しかし皆と同じアングルで撮るのではなく、作者はあえて一歩引いて、この場の雰囲気をひとつの作品に作り上げました。この作品からは物語性を強く感じます。人とは違う視点を持つ努力をしている点を評価しました。また、クリスタルプリントにしたことも、この空気感を伝えるには正解だったのではないでしょうか。
 
     
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