カメラのキタムラ
Vol.47 2004 WINTER
フォトワールド 十人十色 第6回  
丹地敏明先生は、日本国内はもとより海外での作品づくりにも、積極的に取り組まれてきました。特にヨーロッパ地域には、通算で約5年は住んでいたのと同じ位の時間を過ごされました。今回ここに日本とはひと味違う、丹地先生が切り撮られたヨーロッパの『冬』をご紹介させていただきます。
【月明かりのグリンデルワルト】雪が月明かりに照らされていた。肉眼では木々の影は見えなかったが、レンズは正直で、その影まで描写してくれていた。グリンデルワルトの定宿のテラスにカメラをセットした。
■カメラ:ペンタックスLX レンズ:FA★80〜200mm  ズーム:F2.8 絞り:f11 フィルム:RVP 三脚使用 撮影地:スイス グリンデルワルト
【穏やかな冬】左の写真の向こう岸辺りにある水上の城である。朝ここに到着した時は何にも見えなかったが暫く待っていると太陽が霧をかき分けるように顔をだしてくれた。
■カメラ:ペンタックス645N レンズ:A645 35mm F3.5 絞り:f11 フィルム:RDPII C-PLフィルター 三脚使用 撮影地:スイスオーベルホーン城
【水鏡】ベルンの町からの帰り道でツーン湖畔を走る。冬の低い太陽の光が山頂を照らし湖面にシンメトリックに影を落としていた。冷たい空気が頬を撫でていった。
■カメラ:ペンタックス645N レンズ:FA645 45〜85mmズーム F4.5 絞り:f16(-0.7EV補正)フィルム:RVP C-PLフィルター 三脚使用 撮影地:スイスツーン湖
【谿の彼方に】町から林道のようなところを突き進んでいると突然現れたのがこの光景だった。幻想的な風景に魅了されながら撮影した。雪を足で踏み固め三脚の足を其処に立てた。
■カメラ:ペンタックス645N レンズ:FA645 200mm F4 絞り:f22(-0.3EV補正)フィルム:RVP C-PLフィルター 三脚使用 撮影地:スイスアッペンツェル

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