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【今回使用したカメラ】 CaplioRR30 (RICOH)
そろそろ北から紅葉前線が南下して、日本列島が鮮やかな秋色に染まる季節。そして、一年のうちで最も美しい景色に変貌する撮影スポットの数々。この時期の休日は、ぜひカメラを持って紅葉狩りに出かけたいものですね。そこで、今回は鮮やかな秋色に染まった風景を、しっとりと美しく撮るためのワンポイントをお教えします。


デジタルカメラで撮影するときに、必ず行っておきたい共通ポイントです。
本文を参照する前に、ぜひお読みください。


美しい紅葉スポットにやって来て、早速オートで撮影してみると、あれあれ?なんだか白っぽくて深みのない画像になってしまいました・・・。なぜでしょう?
それは、明るいものは暗めに、暗いものは明るめにと、カメラが見た目どおりとはちょっぴり逆に補正してくれちゃうからなのです。これは、デジタルカメラに限らずカメラもともとの特性なので、次のような撮影現場は、カメラ任せでは見た目どおりにならないことがよくあります。
【オート撮影では適正露出になりにくい状況】
・背景が明るい空の場合→暗くなる
・画面の中で明るい部分が多い
 (白っぽい被写体)→暗くなる
・画面の中で暗い部分が多い
 (黒っぽい被写体)→明るくなる
・逆光で撮影する場合→暗くなる
■暗い背景の場合
構図を決めて、そのままカメラまかせで撮影してみたら、下の写真のように、明るく写りすぎて安っぽいイメージのもみじになってしまいました。実際は、オレンジ色や赤色の鮮やかな色合いだったのに・・・(泣)

■明るい空が背景の場合
●見た目はこうでも
●オートだとこうなる
上の場合とは逆に、背景が明るい空だったりすると、カメラまかせの撮影では、画像全体が見た目よりも暗く写ってしまいます。


さて、このようにオート撮影では見た目どおりのイメージにならない場合のために、カメラには露出補正という明るさを手動で調節できる便利な機能があります。
あまり多用する機能ではありませんが、状況に応じて利用すればたいへん効果的です。
この機会に使い方だけでもマスターしてしまいましょう。
■「露出補正」を使うには
ほとんどのデジタルカメラには、撮影メニューの中に「露出補正」という機能が組み込まれています
左図のようにMENUボタンやシフト(方向)ボタンを使って機能を呼び出し、補正値を設定します。
補正量は+2.0〜-2.0の間で±0.3ステップずつずらすことができます(ステップ値はカメラによって異なります)。




今回のように、自動露出では明るすぎて写ってしまう場合はマイナス(-)側に露出を補正し、逆に暗すぎて写ってしまった場合はプラス(+)側に補正すると良いですよ。
こうして、自分で露出を補正した結果、右図の作例のように、ほとんど見た目どおりのイメージで撮ることができました。
■オート撮影(自動露出)と露出補正後のちがい
明るすぎる写真を「露出オーバー」という言い方をします。今回は、露出オーバーだったので、マイナス(-)側に露出を補正した結果、適正露出になりました。

●オートで撮影

●-0.3に露出補正
逆に、暗すぎる写真を「露出アンダー」と言い、プラス(+)側に露出を補正すると適正露出になります。

●オートで撮影

●+0.3に露出補正


次に、露出補正機能をさらに便利にした「オートブラケット」という機能をご紹介します。
オートブラケットとは多段露出のことで、-0.5、±0、+0.5というように露出を数段階にずらして撮影する機能です。つまり、一度の撮影でアンダーからオーバーまで複数のイメージを撮影できるため、露出で失敗する可能性がきわめて少なくなるのです。
■オートブラケットを使うには
「オートブラケット」も「露出補正」と同じようにMENUボタンやシフト(方向)ボタンを使って機能を呼び出し、「OFF」から「ON」に切り替えます。
すると、露出を0.5ステップずつずらしながら、自動的に3段階の明るさで画像を記録できます。

オートブラケットは、すべてのデジタルカメラに搭載されている機能ではありませんが、いろいろな撮影メニューが選べるカメラなら備わっているはずです。もし、あなたのカメラにもその機能があれば、ぜひ使ってみてくださいね。


最後に、オートブラケットで複数コマの画像を記録したら、その中でもっとも適正露出と思われる画像を選びましょう。
そして、それ以外の不要な画像は消去してもかまいません。もちろん、後で利用する可能性のある場合は、そのままメモリカードの中に残しておきますが、そうでない場合は、なるべく厳選した画像だけを残すようにすれば、さらに多くの撮影を楽しめますよ。
■紅葉は、マイナス(-)補正が向いている?
結果的に、-0.5EV/±0EV/+0.5EV の3段階の露出のうち、-0.5EVの画像がもっとも適正露出となりました。
これは、マイナス(-)側に補正したことで、黄から紅へのグラデーションの色に深みが加わったからです。
紅葉のように、濃い目の色をしっとりと表現するには、少々アンダー気味(マイナス側)に補正した方が成功する場合が多いようですね。


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