レタッチソフトで画像を補正したり加工するために必要なレイヤー機能。まずは、この「レイヤー」について理解しておきましょう。

■レイヤーとは
「階層」とか「積み」という意味で、レタッチソフト上で画像を補正したり加工するとき、いくつもの画像を何層にも重ねて操作することのできる機能です。
新たに作成したレイヤーは、オリジナル画像の上に透明色のセロファンシートを重ねたようなものであると考えてください。
そのシートに、色をつけたり写真の一部をコピーしたり、文字を加えたりします。そして、各シートの重ね方や透明度効果を利用して画像を合成するのです。
このようなシートひとつひとつを「レイヤー」と呼んでいます。

■レイヤーの操作は
ただ重ねるだけではなく、重ね順を変更したり、レイヤーごとに表示/非表示を切り替えたり、レイヤーの透明度を変えたりすることもできます。
初めのうちは、元画像の複製レイヤーを主な加工対象とし、元画像は非表示にしてそのまま一番下のレイヤーに残しておくと無難です。そうすれば、加工に失敗して元の画像が必要になったときに いつでも対応できるからです。
ちなみに、それらレイヤー操作は、各レタッチソフトのレイヤーパレットを使って行います(以下ご参考)。


■レイヤーを保ったまま保存するには
このようにレイヤーはとても便利な機能ですが、ファイルを保存するときには少々注意が必要です。
それは、一般的な画像のファイル形式(JPG、GIF、PNG、TIF、BMP、PCTなど レタッチソフトに依存しない形式)で保存すると、その時点で自動的にひとつのレイヤーに統合されてしまうからです。
次回ファイルを開いてもそのままレイヤーが保たれているようにするには、必ず使用しているレタッチソフトのオリジナルファイル形式で保存しましょう。
ちなみに、レタッチソフトのオリジナルファイル形式とは、「PhotoStudio」の場合なら「PSF形式」、「Photoshop」の場合なら「PSD形式」です。
この形式はソフトの種類によって異なりますので、各ソフトの取扱説明書などでご確認くださいね。
とじる