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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2015.11.20【Vol.245】

カメラを掃除してみる

掃除グッズ

普段の機材のお手入れや保管について。
特にお手入れについてはカメラの説明書に具体的に記されていることはありません。多くの説明書において、保管場所については直射日光を避ける、40度を超える高温の場所に放置しない、湿気やホコリの多い場所には置かないとされています。お手入れに関してはアルコールなどの有機溶剤では手入れしないと書かれているものも多いようです。確かに有機溶剤によりプラスチックや塗装が劣化したり、万が一ボディーの隙間へ流れてショートするなどのリスクの可能性を考えると、警告として説明書に記載されているのでしょう。

たしかに、湿度の高い日本は、実はあまりカメラなどの光学機器の保管には適さない地域です。以前にも書きましたが、温度が20~30℃、湿度が50%以上になるとカビが生えだすそうです。保管場所に関してはカメラバッグに入れたままにしないのはもちろん、ホコリがかぶるからといって布などで覆うのも実はよくありません。長期間放置していると特に金属部分や塗装部分の下からさびが出てきたりしますので注意が必要です。防湿庫、ドライボックスをしようする、もしくは機材が多くなければ比較的人の出入りがあり空気の流れるリビングになどにおいておくのがいいでしょう。

掃除の最初として先ずは、大き目のハケのようなものでカメラとレンズ全体のホコリや大まかなゴミを払います。その後にブロアーの風でホコリを飛ばすという順序です。この際、レンズはボディーにつけておく、もしくはそれぞれレンズキャップとダストカバーは取り付けておきます。次に、できるだけ大判のクリーニングクロスを2枚用意します。1枚は汚れ落とし用、もう1枚は拭きあげようです。機材全体の汚れをぬぐうようにクロスで掃除します。細かい部分は綿棒をつかったりします。これを撮影後に行っておけばそれほど汚れが目立つこともないはずです。汚れが目立つ機材のお手入れですが、アルコールなどで掃除しなくてもほとんどの汚れはきれいになります。万が一溶剤を使うのであれば、直接ではなく、布などに少量しみ込ませたもので拭き取る方法が考えられます。

次に行うのが、ボディーマウント部分です。レンズ交換をしなくても隙間から入る湿気やほこりでマウント部分の金属は汚れています。また今では電子接点のあるものがほとんどです。この接点部分もしっかりとクロスや綿棒で拭き取ります。ですが決してボディー内のミラー部分やシャッター部分には手を触れないでください。レンズのマウント部分も同様に拭き取りますが、レンズの後玉(ボディー側に一番近いレンズ)には触れないようにします。前玉に比べて大きな汚れが付着することは少ないはずです。この部分に傷が付くと写りに影響が出る可能性も考えられます(レンズ前玉の汚れや小さなキズはそのほとんどが写りに影響することはありません)。

大き目のクロスやブロアーなどの専用のものは揃えておきたいですが、それ以外は100円均一などで手軽に手に入るグッズが掃除に使えたりします。日ごろの手入れを行うことで、常に機材をキレイにしたうえで保管することが、思わぬトラブルから機材を守る第一歩です。


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