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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2014.10.24【Vol.190】

トイカメラで遊ぼう「ホルガレンズ」編

HOLGA標準

HOLGAテレコンバーター

HOLGAワイドコンバーター

HOLGA魚眼風

先週に続いてトイカメラについてのお話です。トイカメラといっても、今回紹介するのはデジタルカメラに交換レンズのように取り付け可能なトイレンズです。

そのトイカメラ、トイレンズの代表ともいえるブランドの一つにHOLGAがあります。このカメラの名前を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。もとは中国のプラスチック製のフィルムカメラの名称で、そのHOLGAに使われるプラスチックレンズ独特の写り方は多くの若い写真愛好家に受け入れられ、今ではカメラ店のみならず雑貨店やセレクトショップでも販売され、手軽にフィルムカメラを楽しむツールとして認知されています。このHOLGAで撮影すると、画像周辺が暗くなる(周辺光量落ち)や甘いピント、独特のフレアや色再現が表れた写真を撮影できます。本来であればそういったレンズの収差がなるべく出ないレンズが優秀とされるわけですが、このHOLGAはその収差を「味」として意図的にチープな写りを演出することが可能です。

そのHOLGAカメラに搭載されるレンズのみをデジタルカメラの多くのマウント(ニコン、キヤノン、オリンパス、ソニーなど)に対応しさせた製品があり、それを使うことでHOLGAの写りをデジタルで楽しむことができます。3000円程度の価格で購入できるので、トイレンズ入門にはもってこいです。レンズそのものの焦点距離は一応60mmとなっていて、絞りはF8固定です。当然の事ながら電子接点はなく、絞りは固定ですので、シャッター速度とISO感度で露出をマニュアルで調節する必要があります。また、ピント調節機能も備わってはいますが、気休め程度といったところで、正確さは期待できない点はご愛嬌です。基本の60mmHOLGAレンズにはアダプターが用意されていてワイドコンバーター、テレコンバーター、魚眼アダプターがあります。

この種類のトイレンズはもともとちゃんとした画像を得るためのものではないということを踏まえて使用しましょう。出来上がりは撮影時の条件(光、天候)などで大きく変化し、案外キレイに写ったかなと思えば次のカットは思いもよらない結果になんてこともあります。ちょっと違った視点で写真を楽しむには面白いツールでしょう。

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