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2013.12.27【Vol.148】

構図の話2

構図

以前お話した「構図」についての続きです。写真の画面構成に基本構図と呼ばれるものがあり、二分割、三分割構図がよく知られています。その名の通り画面を2つや3つにわけて構成するもので、広い風景などにおいて、空と地面、遠景、中景、近景といったように距離感を一枚の中に表すことができます。

それ以外にも日の丸、対角線、S字構図があり、派生して三角構図、放射構図といったように分類されることもあります。どれをとっても基本は一枚の四角い枠をどのような比率で分割するかということにおいて共通です。それら「構図」を撮影前に考えながら画面構成することもあれば、出来上がった写真がどういった構図に当てはまるかというように後付けになる場合もあります。

実際の撮影現場において、特に初めて目にする光景の場合、それら「構図」を考えながら画面を構成することは少し難しいかもしれません。考えた結果ちゃんとイメージどおりに当てはまればいいのですが、多くの場合はそういきません。無理やり当てはめようとして、撮影したかったものが上手く表現できなかったら本末転倒です。あくまで、「構図」という概念を中心に考えて写真を見た場合の話ですが、1ついえることは、撮影された結果が何かしらの「構図」に当てはまる、もしくは近くなった場合にその写真は画面構成に均整がとれて主題が伝わりやすい写真になっていることが多いと言うことです。実際は後付けとして「~構図」という説明をすることが多いようです。

ただし何かしらの「構図」に当てはまる写真が必ずしもOKというわけではありません。同じ被写体でもカメラ位置、アングルや高さを変えて撮影することが基本で、それだけで写真の見え方は大きく変化します。もちろん対角線のように十字にきったの交点にメインとなる被写体を置くことも考えられます。対角線の交点ということは画面中心が交点になり、日の丸構図になります。主要な被写体を画面の真ん中に持ってくることで、撮影者が一体何を撮影したかったがストレートに伝えやすいシンプルな構図です。

だれに教えられることもなく、いいと思ったものを大きく画面の真ん中に持ってくるのは誰もが思いつくことでしょう。そこから、主役を上下左右に配置して撮影するだけで画面構成に変化が付いていくわけです。いろいろなバリエーションの「~構図」を知っておくことは大事で意識して撮影することも大切かもしれませんが、実際は構図を当てはめて撮影するのではなくて、撮影時に自然とカメラを動かした結果として得られるもの、もしくは撮影時無意識のうちに作り上げているものなのかもしれません。

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