カメラのキタムラスタジオマリオカメラのキタムラ

デジカメプリント・フォトブック・カメラのことはおまかせ!

閉じる

種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2012.11.30【Vol.092】

一眼レフにおけるライブビュー撮影の話

センサーから得られるダイレクトの映像を背面の液晶モニターで確認、撮影できるライブビュー機能がデジタル一眼レフカメラに搭載されてすでに数年経ちました。コンパクトカメラでは当然のように撮影時の情報はすべて背面液晶で確認するので、あえてライブビューとは呼ばないかもしれませんが、では、ファインダーのある一眼レフにとってライブビューがもつメリットはどういった点にあるのでしょうか。

まず、光学ファインダーで大きな悩みとなるのが視野率の問題です。フラッグシップ相当機種になれば約100%の視野率を備えていますが、エントリー機種では視野率96~98%となり、画面周辺部に少し確認できない部分が出てきます。その点ライブビューは撮影したい範囲が100%確認でき、厳密なフレーミングに有効です。

多くのカメラのライブビュー時のAFは、位相差AFとコントラストAFを併用しており、とくにコントラストAFは精度の高いピント合わせができることもメリットとしてあげられるでしょう。しかしながらコントラストAFは位相差に比べAF速度が遅い点がデメリットです。どうしても測距に時間がかかるコントラストAFは、とっさの撮影や、動くものの撮影でチャンスを逃しがちです。

ただ、最近ではキヤノンのハイブリッドCMOS AFのように背面液晶を確認しながら位相差による高速AFと高精度のコントラストAFのメリットを共有したシステムでライブビュー時のAF速度の大幅な向上を図ったカメラも登場してきていますので、今後のカメラにそういった機能が通常化する日も遠くないのかもしれません。

それと、ライブビューはファインダーと違い、様々なアングルから被写体を確認できる点もメリットです。ハイアングルやローアングルといったファインダーではつらい姿勢になってしまうアングルも、可動式の液晶を使うことで楽な姿勢で撮影が行えます。 一方でライブビュー撮影は本来の一眼レフの構え方とは違うホールディングになってしまいます。背面液晶を見ながらのライブビュー撮影はカメラを額に押し付けることができないので、どうしてもブレがおきやすくなるのは事実です。そういった点で、撮影時はいっそうシャッター速度やISO感度に注意してブレのない撮影を心がけましょう。