夕暮れ時を狙って訪れた場所。ちょうど桜の樹の間から太陽と山を出せる位置を見つけ、稜線に太陽が沈む瞬間を狙ってシャッターを切った。24-105ミリF4のレンズだが、描写力は高く、満足のいく結果が得られた。
カメラ:キヤノンEOS 5D MarkII レンズ:24-105ミリ 絞り:f16 シャッタースピード:1/10秒 撮影地:群馬県安中市 後閑城跡

自然風景撮影は軽快なフットワークで
納得できる撮影ポイントから撮る


 自然風景の撮影はフットワークが大事なので、動きやすいことがポイントになります。せっかくいい被写体に巡り合えても、体が疲れていては行動力に影響します。集中力も無くなり、気持ちがへこんできてしまいます。高価で重たい機材よりも、軽快なフットワークを実現できるものの方がいい写真を撮ることができると思います。

 


雪が降った翌日は、雪のベッドの上に花びらが落ちている風景を撮るチャンス。予想どおり、そんな可愛らしい風景を発見。寝そべるようにして手持ちによって撮影した。
カメラ:キヤノンEOS 5D MarkII レンズ:マクロ100ミリ 絞り:f5.6 シャッタースピード:1/400秒 撮影地:東京都調布市 神代植物公園

F4の高画質ズームレンズで
大幅な軽量化に成功して機動力アップ


 以前は大口径の明るいレンズを使用していましたが、その大きさ・重量がネックになっていました。アマチュアの中には高いレンズに憧れて、それを使うことがいい写真を撮る条件の一つだと思われている方もいるようですが、必ずしもそうとは限りません。早いシャッターを切りたいのなら、今のデジタルカメラはISO感度を上げれば問題はありません。現在、私がメインとするレンズの組み合わせは全てF4シリーズで揃えています。F2.8レンズからF4レンズにしたことでかなりの軽量化が図れました。収納するバッグもひと回り小さくなりました。これは機動力が重視される自然風景撮影では大きなメリットです。画質的にも問題なく満足しています。


軽くて丈夫なカーボン製三脚は
自然風景撮影におすすめ

頭上には何本もの枝垂桜が覆いかぶさり、そのどれもが満開。加えて天候にも恵まれ、青空を背景に撮ることができた。三脚は使わず手持ちによってアングルを微妙に調整しながらの撮影を行った。
カメラ:キヤノンEOS 5D MarkII レンズ:17-40ミリミリ 絞り:f11 シャッタースピード:1/160秒 撮影地:山梨県身延町 身延山


 三脚も使用機材に合った耐荷重であれば軽い方が身体への負担が少なくて済みます。私は耐過重5〜6kgのカーボン製のものをおすすめします。つい最近も撮影で雪の山道を往復3時間歩きましたが、カーボン製の三脚が大活躍でした。この時に同行した人はアルミ製三脚でしたので、かなり疲れていました。特に写真を始めたばかりの初心者の方には、軽くて丈夫なカーボン製をおすすめします。


体力に合わせた装備で
日の出から夜景まで思う存分撮影


 朝早くから撮影して、夜景も撮ろうと考えているならば、最後まで気持ちを切らさないことは大事なことです。自分の体力に合わせて装備を揃えることがいい写真を撮ることにつながり、フォトコンテスト入賞への近道になるのではないでしょうか

 


鬱蒼とした常緑樹の森を背景に、枝垂桜が浮き出して見えた。妖艶なイメージを持った桜だったので、それを感じさせる部分を中心に切り取っている。花びらの白飛びを避けるため高輝度側・階調優先機能も使った。
カメラ:キヤノンEOS 5D MarkII レンズ:24-105ミリ 絞り:f16 シャッタースピード:1/12秒 撮影地:山梨県身延町 身延山
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