「シュテファン大聖堂」
ウイーンの中心、シュテファン大聖堂は歴史的にも重要な聖堂である。肌を刺す感覚の夕方は人々も足速に画面を横切る。ライトアップも心無しか冷たい色彩に感じた。
■カメラ:ペンタックス645N レンズ:35ミリ 絞り:f16
 シャッタースピード:オート フィルム:ベルビア50 


写真は心の記録をする道具。自分の気持ちを記録しないと写真は成立しません。自分が何を感じながら撮るのか?作品をつくることが写真ではありません。写真は自分の気持ちを第三者に伝えることができる「力」を持っています。
当倶楽部の顧問でもある写真家・丹地敏明先生。数多くのフォトコンテストの審査員も務められ、アマチュア写真家への熱心な指導でも知られています。今回は未発表の冬の作品を中心に掲載することができました。撮影に対する気持ちの持ち方や、コンテスト作品を数多くご覧になっている先生が、特に気にされている「プリント」についてのお話をご紹介いたします。
※なお、表紙及び特集ページに掲載した写真は、すべて丹地先生が撮影された作品です。
たんじ としあき

1936年広島県福山市生まれ。出版社の写真部勤務を経て、1963年フリーランスとなる。風景写真を中心に、民家、伝統工芸、職人、刀剣などへの関心も高く、撮影対象は多岐にわたっている。活動も、国内の出版物や展覧会ばかりでなく、中国、オーストラリアでの写真展は話題を呼んだ。後進の指導にも熱心で、撮影会に写真教室にと、日本中を駆け回っている。ビデオアドバイスによる通信講座、フォトパラダイスアカデミーを主宰。主要著書および共著には『丹地敏明写真集 沖縄』(主婦と生活社)、『日本の民家』(山と渓谷社)、『美しい日本の旅』(学習研究社)、『日本の伝統工芸』(ぎょうせい)、『森の水音をきく』(世界文化社)、『変幻譜・The Microcosm of Freeze』(芸文社)、写真集+CD-EXTRA『水の調べ・An Enchanting Melody of Water』(DDN)、「美しい日本・四季の名景」(日本写真企画)、など多数。NPO法人フォトカルチャー倶楽部顧問。
丹地敏明公式サイト http://www.toshi-tanji.com
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