あたりは紅葉真っ盛りなのに望遠レンズで山上を切り取ると、すっかり枝は葉を落としている。山の稜線を際だたせるためにPLフィルターを使った。朝の斜光が美しい。
■カメラ:リンホフマスターテヒニカ4×5 レンズ:ニッコール500mm シャッタースピード:2秒 絞り:f22半 フィルム:ベルビア PLフィルター使用 撮影地:鳥取大山二の沢


お気に入りの写真を観ることで
「心が癒される」「刺激を受ける」など、
写真にはいろいろな力があると思います。
日本国内はもとより、世界各地で精力的に撮影活動を行なわれている三好和義先生。最近では仏像を撮影し、その写真集や写真展が話題になりました。今回はそんな三好先生の数ある作品の中でもあまり知られていない日本の秋をモチーフにした作品をご紹介いたします。日本の秋の魅力のほか、神社仏閣など歴史と伝統のある建造物の撮影における心構えなど、貴重なお話をお聞きすることができました。また、写真が人に影響を与える様々な『力』についてもご意見をいただくことができました。
※表紙及び特集ページに掲載した写真は、すべて三好先生の作品です。
みよし かずよし

1958年、徳島県生まれ。1981年、東海大学文学部広報学科卒業。同年、株式会社「楽園」を設立。13歳の時に沖縄を訪ねて以来、タヒチ、モルディブ、サハラ、ヒマラヤ、南極からチベットまで世界各地で「楽園」をテーマに撮影を続けている。高校時代には銀座ニコンサロンで、当時最年少で個展を開く。27歳の時に写真集『RAKUEN』で木村伊兵衛賞を当時最年少で受賞。作品はニューヨーク・ジョージ・イーストマンハウス国際写真博物館に永久保存されている。1999年、外務省が作品「日本の世界遺産」540点を買い上げ、国際交流基金(THE JAPAN FOUNDATION)により世界各国で巡回展が行われている。2004年藤本四八写真文化賞を受賞。四国八十八ヶ所の作品は切手にもなって発行された。2年間にわたり全編デジタル撮影を敢行した仏像写真集「極楽園」を2009年4月に発行している。
三好和義公式サイト http://www011.upp.so-net.ne.jp/rakuen/
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