「きれい」「面白い」など、
感動を素直に表現!

 日本に写真が伝わってから170年近く経ち、戦後の高度成長期に合わせるように、写真が庶民の楽しみのひとつになっていきました。しかし、当時カメラはまだ高価なもので、報道カメラマンをはじめとしたプロや一部の愛好家のものでした。
 現在では写真は誰もが気軽に楽しめるものになりました。その最大の理由がデジタルカメラの普及です。それにより、今まであまり写真と縁の無かった人たちも、難しい操作はカメラに任せ、自分が「きれい」「面白い」と思ったものにシャッターを切って、感動を素直に表現しています。
 また、自分たちで撮影した写真を見せ合ったり交換したり、インターネットのブログで公開するなど、写真を通したコミュニケーションのカタチはさらに広がっています。

写真を「撮る」「観る」「楽しむ」ことは、
人間が持って生まれたもの!

 雨上がりの空に浮かぶ虹や美しく咲いた季節の花、かわいらしい子どもたちの笑顔や旅先で出会った美しい景色。感動のシーンは様々ですが、感動に心が動いた時、人は写真を撮りたいと思うのではないでしょうか。そして、後日その写真を観て、その時の感動を思い出すことでしょう。このように写真を「撮る」「観る」、そして「楽しむ」ことができるのは、人間が持っている資質のようなものではないでしょうか。
 最近、写真を楽しむことで健康の維持・増進、心の癒しになるというような写真の効果が注目されています。写真を撮ることで「きれいな写真を撮りたい」「上手くなりたい」「次はあそこへ行きたい」などの前向きな気持ちが生まれます。また、「きれいな写真」「感動的な写真」を観ることで、心が癒されたり、元気が出るなど、毎日を楽しく豊かな気持ちで過ごすことにつながっていきます。このような『写真の力』を以前から感じ、人々を癒し、元気づけていた写真家がいました。


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