カメラのキタムラ
Vol.48 2004 SPRING
 
【銀座八丁庵】室内の写真も日常では多く撮影する機会があります。この場合、逆光なのでそのままカメラを向けると窓の外の明るさを計ってしまいます。デジカメをまず壁に向けて、そこでシャッターを半押しにして露出をロックして撮影すれば良く撮れます。これは建築家黒川紀章さんの初期の有名な建築作品、中銀カプセルタワー。「街のリズム」に写っているビルの内側です。
■カメラ:リコーキャプリオG4ワイド ファイルサイズ:ラージ・ノーマル

【年賀状グランプリ】作品とか記録とか、デジカメの用途は多種多様ですが、一番役に立つのがこういうメモ代わりの撮影です。これは知人から来た今年の年賀状をコピーしたもの。何も特別なテクニックはいりません。室内の明るい場所でコピーするだけです。しかもそれをパソコンで見れば、実物よりも大きく表示されますから、目が老眼世代でもこれなら大丈夫です。
■カメラ:リコーキャプリオG4ワイド ファイルサイズ:ラージ・ノーマル

【街のリズム】デジカメには大抵、広角から望遠域の常用のズームレンズが付いていますが、その両端の焦点域だけ使ってはいませんか?デジカメ使いもベテランになると、ズームレンズの中間焦点をうまく使いこなせるようになります。この銀座8丁目のビルの風景は近くの横断歩道橋の上から撮影しました。街並みの説明とビルのボリュームが出ているアングルを選びました。
■カメラ:イオスキッスデジタル キヤノンEF-S 18-55mm ファイルサイズ:ラージ・ノーマル 撮影モード:Pモード

旅と人生と暮らしと
カメラを考える、
タナカチョートクの
「佃デジカメ日記」

ウェブは毎日更新!!
http://www.mjchotoku.com/index.cgi
 さてお目当てのデジカメを手にしていよいよ撮影ですが、最初にデジカメに居心地の良い場所をつくってあげましょう。デジカメを引き出しの中にしまい込んではいけません。リビングのすぐに手にとれる棚の上とか、撮りたいモノが有るときにすぐにデジカメがあるような環境が「極上デジカメ生活」には必須です。
 外出の時は、持参のバッグの中にデジカメの席を造ってあげましょう。

デジカメ初心者の基本5ヶ条をここで再認識。

1 メモリはなるべく大きなカードを!
2 バッテリーの残量には何時も注意!
3 撮影はグリーンモードで!
4 画面サイズは最大、画質はノーマルモード!
5 デジカメはしっかり構えて!

 この5か条を説明するなら、1のメモリの件ですが、デジカメに最初から同梱されているメモリは当座のモノですから、がんがん撮影するには容量不足です。最初に付いているカードの4倍くらいのメモリをデジカメを買う時に揃えましょう。
 2のバッテリーの件も要注意です。毎日バッテリーの残量をチエック。バッテリーなどここぞというチャンスの時にパワーが無くて泣くのに比べれば安いモノですから、デジカメ購入時にもう1セットバッテリーを買うのをお忘れなく。これは安心の保険です。
 3の撮影にグリーンモードというのは、デジカメの操作ダイヤルの上の緑色のカメラマークのことです。デジカメ各社は差別化の為に被写体別のシーン設定モードも用意していますが、それらを使って、ポートレートが上手になったり、スポーツが良く撮れるというものでもありません。混乱を避ける為に普段はグリーンの安全モードで撮影と覚えておきましょう。
 4の画面サイズのことですが、デジカメには画面のサイズを切り替えられる(説明書を良く読んでください)のですが、私の長い経験では画面サイズは最大にして、画質はノーマルにするのが、限られたメモリを上手に使う手で、良い結果が得られるということです。これは例えれば5つ星の高級ホテルのスタンダードな部屋に泊まるようなものです。逆に画面サイズを小さくして画質だけファインモードというのは、ツーリストホテルの最高級の部屋に泊まるようなものですね。快適さから言えば前者の方が上なわけで、デジカメの使い方にも似たような所があります。
 5のデジカメの構えのことなんですが、これは頭で考えるよりも実際に撮影して失敗をくり返して上達する技術です。
 「デジカメの道に王道なし」というわけでまずは撮影してみましょう。フィルムのカメラに比較してLEDのファインダーでの撮影が多いデジカメではどうしても、腕を伸ばしてしまうので構えが甘くなり、カメラブレが起きやすいので注意しましょう。カメラに透視ファインダーが付いているのなら、肘をしめて、しっかりカメラの構えが出来るので、それを活用するも良いアイデアです。
 人物とか風景とか最初はあまり構図を意識しないようにするのが、逆に上達の道です。よく初心者さんはデジカメを構えたまま、構図を気にし過ぎてそこで「固まって」しまう人が居ます。あまり考えずにまず最初の1枚を撮影するのがコツですね。
 撮影した画像はその日に全部パソコンに画像を転送して、日付のファイルを作り保管すれば、それだけで貴重な画像のデータベースになります。画像検索ソフト(大抵はデジカメに同梱)を使えばされに便利です。
 デジカメ画像も写真なので、『きちんとしたプリントで残す』ことが重要。
//www.kitamura-print.com/photopri/index.html
からキタムラのネットプリントでそのままオンラインでプリントを注文できます。これ、なかなか便利です。
 パソコンをお持ちでない方もご心配は要りません。メデイアを店頭に持参してプリントを依頼できます。実は私は、自分ではプリントはしない人なのです。プリントする時間をより撮影する時間に向けたいわけです。
 カメラ屋さんやコンビニの店頭にあるプリントマシンを使うこともあります。
 デジカメの本格的な旬の到来で我々のフォトライフがますます充実です。
 ではグッド・デジカメ・ライフ!

▲UP

当サイトに掲載されている写真・テキスト等を無断で複製・転載することを禁じます。