特集
自然の多面性に注目することが、
個性的な作品を生み出してゆく。

みやじま やすひこ
1951年、長崎県佐世保生まれ。1975年からフリーランスのカメラマンとして活動を始め、1981年に東京から標高1500メートルの奥日光に移住、自然風景の写真を撮り始める。1985年、『紀の漁師黒潮に鰹を追う』でプレイボーイ・ドキュメント・ファイル大賞を受賞し、以後、写真と文章を合体させた作品を発表。1986年に奥日光を引き払い、再び東京の生活に戻った。写真集に『母の気配』(情報センター出版局)『1本の木』(草思社)、写真と小説が一つになった『日の湖月の森』(草思社)、写真とエッセイでまとめた『誰も行かない日本一の風景』シリーズ『にっぽん花撮り物語』『日本列島桜旅』(小学館)『さくら路』(集英社)、ルポルタージュに『紀の漁師黒潮に鰹を追う』(草思社)『だからカバの話』(朝日新聞社)、CD-ROM『日本花紀行第一集』(シンフォレスト)『にっぽん花撮り紀行』『ホタル前線の旅』(小学館)など著書多数。最新刊は『花行脚・66花選』(日本経済新聞社)。
自然は美しいものであると同時に神秘的で、時には地震や雷のように怖ろしいものでもあります。そうした様々な顔を持つ自然。今回取材させていただいた宮嶋康彦先生は、自然の持つこの多面性こそが、日本人固有の自然観と美意識を育んできたと言われます。それだけではなく、その多面性が素晴らしい自然風景の写真を生み出す源泉にもなっていると指摘されています。『フォトライフ四季』編集部では、このたび、日本各地で撮影し、文章を書き…と精力的にルポルタージュされている先生に、その独自な自然観と、アマチュア写真家への貴重なアドバイスをおうかがいすることができました。是非、写真を愛する読者の皆さんの、新たな作品作りのヒントにしてください。
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