ピンホールカメラの世界
清涼飲料水などのアルミの空き缶をはさみで切り、よく伸ばして一枚のアルミ板にします。
1のアルミ板を3センチ程度の小さな四角い板に切り分けます。
2の中心を割り出し、待ち針の先端を当てて穴を開けます。この時、下には板状の多少柔らかいものを敷くと作業しやすくなります。
また、一度で開けてしまおうと思わずに、ルーペで確認しながら、すこしづつ、正円の形を整えながら開けるようにするのが、失敗の少ないピンホールの作り方です。
穴の大きさは0.3〜0.4ミリ程度。穴が大きすぎると、撮影したときに画像がボケてしまいます。
穴の部分を目の細かい紙ヤスリでこすり、表裏とも平らにします。
黒のサインペンなどで両面を塗りつぶすと、針穴の完成です。

※けがをしないように、作業は軍手などをして行ってください。

■本体を作る
本体は空き缶や空き箱など、大きなフタのあるものなら、たいてい作れます。ここでは加工が簡単な空き箱で説明します。フタを深くかぶせることができる、しっかりとした空き箱がよいでしょう。
フタの中心に2センチ程度の四角い穴を開けます。
フタ、内箱とも内部に艶消しの紙や布を張ります。絵の具やラッカーを塗ったり、スプレーしてもいいのですが、できるだけ均一に塗らないと、乱反射の原因になりますので注意してください。光にかざしてみて、中に光が入り込まないことを確認します。もし光が漏れるようなところがあれば、艶消しの黒のガムテープなどでふさぎます。
フタの内側に、あらかじめ作っておいた針穴を、テープなどでしっかりと取り付けます。
内箱の内側にフィルムや印画紙をテープで貼り付けます。この作業は暗室で行います。
※フィルム部分にインスタント写真やクイック・ロードのホルダーなどを、工夫して取り付けられるようにすると、暗室作業はいらなくなりますし、フィルムも日中、屋外で装填できるようになりますので便利です。
フタの針穴の部分にシャッターの代わりの黒テープを貼ります。黒テープの端を少し折り返しておくとはがしやすくなります。
4の内箱に5の針穴の付いたフタをして、黒テープでとめて完成です。
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