写真を趣味としている方々に、地元の名所や撮影ポイントを紹介していただいているこのコーナー。今回は風景・花を主に撮影され、キタムラ主催の春の花フォトコンテストや各種フォトコンテストで優秀な成績をおさめている、香川県観音寺市の山田和範さんにご登場いただきました（カメラのキタムラ観音寺店＝入谷）。

私の住む観音寺市は香川県の西部に位置する小さな街ですが、温暖な気候と自然環境に恵まれた良い所です。瀬戸内海国立公園にある風光明媚な有明浜は海岸線の長さ２キロメートル以上の遠浅の砂浜で、夏は海水浴場としてにぎわいます。また、この砂浜には江戸時代に作られたという巨大な砂のオブジェ「銭形」があり、テレビドラマ「銭形平次」のタイトルバックにも撮影されました。

『光跡』荘内半島の紫雲出山より見た瀬戸内。瀬戸大橋も見える。 ■キヤノンEOS-1N EF35〜350mm F4 バルブ プロビア

市街中心部を外れるとすぐに田園風景が広がり、河口の浅瀬やため池には多数の水鳥が飛来します。今回掲載した写真は自宅から三〇分ぐらい迄の範囲で撮影したものです。瀬戸内海の朝夕景はもちろん、昼間の撮影ポイントも近場に多くあり、それらが四季折々に変化を見せてくれ、飽きることがありません。 　穏やかな瀬戸内海を一度は皆様に見ていただきたいと思います。

『友達』河川敷の花畑にて。 ■キヤノンEOS-1N EF35〜350mm F5.6 オート プロビア

『ＴＡＫＥ ＯＦＦ』雲辺寺にて。 ■キヤノンＥＯＳ-１Ｎ ＥＦ35〜350mm Ｆ5.6 オート ベルビア

『銭形』砂浜に彫りあげられた巨大な寛永通寶。 ■キヤノンEOS-1N EF35〜350mm F8 オート プロビア

『光芒の海』 ■キヤノンEOS-1N EF35〜350mm F16　オート ＋0.7 ベルビア

山田和範さん 「写歴は学生の頃と、ここ４〜５年前で、40才ぐらいまでは海外をウロウロしたりで、ほとんどカメラを手にしていませんでした。近隣の風景が分かるようになって、また始めた感じです」。以前は何万トンの船で海外が多かったそうですが、今は国内が中心の船乗りさん。