撮影教室


ペットも人物と同じ気持ちで撮ろう


愛情を持って撮ることが上手なコツ

 可愛いペットをより可愛く撮影するには、女性を撮影するように、まずきれいに撮ることを考えましょう。汚れていたりしていると、やっぱりみすぼらしい写真になってしまいます。白い猫が灰色になっていたりすると、可愛さが感じられなくなります。リボンを付けている場合も同じで、装飾品も汚れていないものを付けてあげましょう。

 第2は愛情を持って撮影することです。いつも可愛がっているのに、写真を撮るとなると、なかなか撮影者の思うとおりには動いてくれませんので、「サァー ここに座っていろ」と命令しても無理な話です。飼い主が怒りながら撮ったのでは、特に犬や猫は、顔つきが悪くなります。機嫌のいい時を狙って撮影することをお勧めします。犬や猫は非常に敏感ですから、カメラを向けただけで逃げだすこともあります。

 ストロボを一度発光させて驚きを与えると、尻尾を巻いてしまう犬もいます。怒らず、優しく、驚かさずを考えてあげて下さい。

跳んだり、ハネたりを狙おう

 撮影は、ジーッと動かない時を狙っていたのでは、今ひとつ迫力の欠ける写真になりがちです。猫が屋根から塀へ飛び移る時、何かにジャレている時、ひっくり返っている時などに、意外と傑作が撮れます。また、何かに興味を持っている時の写真も楽しいものです。「キョトン」とした目を向けた時などもシャッターチャンスです。

ペットの目と同じ高さで撮ると可愛らしさが出ます

 それと重要なのは、ペットと同じ高さで撮ることがあります。これは意外と簡単なようで、むずかしいポイントです。

 動いていない時には椅子や机の上に置いて撮ることができます。レンズとペットの目とが同じ高さですと、理想的です。動いている時、屋根から塀へ飛びうる時などは無理ですが、ただ単に人間の高さから撮影すると、表情が分かり難いので、可愛らしさを引き出すことがなかなかできません。

 また室内撮影が多くなりますので、ストロボを使うと失敗写真が少なくなります。むしろ、室内ではどんどんストロボを使った方が良いでしょう。タンスから飛び下りた時などは、ストロボが素早く動いているところをストップさせてくれますので、瞬間的な写真が得られ、意外性のある写真になることも多くあります。

 このほか、一眼レフカメラならば、超広角レンズでアップを狙う、ペットよりも低い位置で撮影するのも、いつもは見られない姿を捕らえることができます。
 女性のポートレートのように撮りたい、定期入れに入れておくような写真にしたい時は、表情がよく判るように可能な限りアップ写真が向いています。

 可愛いペットと仲良く遊びながら傑作が撮れれば、言うことなしですね。


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