撮影教室


日頃からカメラの手入れをしましょう


海や山へ行ったあとは念入りな掃除を

 過酷な条件、例えば砂丘や塵埃の多い場所で撮影していなくても、カメラ、レンズはそれなりにダメージを受けています。町の中でも意外とホコリが多く、運が悪いと湿度の高い時などはレンズのコーティングを浸食する塵埃が付着するケースもあります。これはカビの要因にもなりますので、なるべく早く取り除かなければなりません。ましてや、海や山へ、キャンプに持ち込んだカメラは必ず、手入れをして下さい。特に海から帰った場合には、プロカメラマンの間では撮影しなくても掃除は不可欠とさえ言われています。

 手入れの方法は、まず掃除道具を用意します。ブロアブラシ、レンズクリーナー液、クリーニング用クロスなどがありますが、これらをまとめたカメラクリーニングセット(800〜2500円)もありますので、こちらを購入した方がお得なようです。

 通常の撮影ならば、レンズまわり、外部に出ているダイアルやシャッター部分などの隙間をブロアでホコリを飛ばし、ブラシ部分で掃く程度で問題はないでしょう。もう少し念を入れて裏蓋を開けてフィルム室、レンズ部分をブロアで飛ばして下さい。一眼レフならば、レンズを外してミラー室まわり、凹凸のある部分をやはりブロアで飛ばす程度でよいでしょう。

 潮風や長期撮影旅行から帰った場合には、まずブロアで前述したように全体のホコリを飛ばします。そのあとは

1)レンズキャップをしたまま、シリコンクロスなどでホディをていねいに清掃します。ブロアで飛ばしきれなかった砂やゴミがあったら、楊枝にシリコンクロスを巻いて取り除きます(注意=シリコンクロスではレンズを拭かないこと)。

2)レンズ部分はブロアでていねいにゴミなどを飛ばし、ゴミや砂がないことを確認してからレンズクリーナー液や液が塗布されたクロスなどで力をいれずにソフトに円状に拭きます。

3)乾燥した柔らかいガーゼで全体を拭きます。そのあと半日程度、陰干しをすればよいでしょう。
 注意点として、レンズ部分は力をいれて拭かないことです。スプレー式クリーナーの使用をお薦めします。

 電池室の清掃と電池の点検は忘れずに行って下さい。

 なお、清掃中にレンズにキズをつけるケースがありますので、くれぐれもゴミが付着している状態で拭かないように注意して下さい。


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