撮影教室


三脚の選び方

 三脚を選ぶポイントは (1)使用するカメラとレンズ (2)何を撮影するか この2点にほぼ絞られます。
 三脚の種類は、大小、軽重、材質、脚のタイプ(丸型や角型パイプなど)の違いなどにに加えて、例えば、小さな花を撮影する場合にはローアングルができるなど、目的によって機能性も加味され、種類は豊富にあります。この中で、自分に適した三脚を選ぶには、三脚の主目的であるブレを防ぐ機能性と転倒防止の安全性からいって、まず使用しているカメラの重量を判断材料にする必要があるでしょう。

*各部の名称

1)雲台=カメラをセットする部分で、取り外しができるものと、できないものがあります。傾向的には上級機種が取り外しが可能機種が多くあります。また種類としては、自由雲台は左右、上下を自由に動かし、ひとつのハンドルで操作で固定もきます。レバーを緩めるとカメラはタテ、ヨコ、ナナメに自由に動き、締めれば固定。操作自由度のきわめて高い雲台です。これに対してスタンダード雲台はパンハンドルで左右を動かし、カメラの角度を上下に動かしてカメラ台ストッパーで固定するなど、自由雲台に比較して操作が複雑になってきます。また、この操作を2本のハンドルで行う雲台もあります。メーカー、機種によって操作が多少異なります。

 さらに機種によっては、クイックシューといって、あらかじめカメラにこれをセットしておき、三脚が必要な時にワンタッチで取り付けられる器具もあります。

2)パンハンドル=カメラを左右に動かすためのハンドル。機種によって、このハンドルだけで固定ができる機種や、別にパンストッパーが付属している機種もあります。

3)エレベーター=カメラを乗せた雲台を上下に動かしますが、ない機種もあります。

4)クランクハンドル=エレベーターを上下に動かすハンドル。

5)ガイドパイプ=花の撮影などでローアングルを使用する時などは邪魔になることから、短いものや、取り外しが可能なタイプがあります。

6)脚=丸型パイプや角型パイプ、U字型などがあります。段数によって伸縮させる場合の脚ロック(脚ストッパー)方式には、ネジ固定型とレバー式固定型とがあります。丸型にネジ固定型が多くあります。

7)ステー=メーカーによってはブレイスとも呼称します。三脚の補強用ですが、使用する時、これをしっかり拡げておけば、バランスを崩して倒れるケースが少なくなります。

8)石突き=床にキズを付けないようにゴム性のものや、金属製で尖ったものもあります。屋内での撮影が多い方にはゴム性が有利です。

9)三脚のアクセサリー=ストーンバッグといって、三脚の軽さをカバーするために使用しますが、カメラに対応して、石などで重みをつけるための道具。カメラが水平かを確認する水準器。接写などに便利な微動調節装置などがあります。さらに三脚ではありませんが、意外と便利なのが一脚です。ある程度のスローシャッターも可能です。

ファミリー用のカラフルな三脚スタンダード脚部のみ


*コンパクトカメラ用三脚

 最近のコンパクトカメラは 200mmの望遠ズーム付などが発売されるなど、手ブレが起きる可能性が高いカメラもありますので、三脚の必要性も高まっています。
 一般的にコンパクトカメラの重量は110g前後の軽いものから、400g前後まで幅広くあります。200g以下の重量であれば、その2倍程度の小型三脚で十分でしょう。脚が3〜10段で伸縮しますが、脚ロックがしっかりストッパーの役目をしているかを確認してください。
 カメラの重量が400g前後になる場合は、三脚重量も 1.5倍(600g)以上を使用したいところです。コンパクトカメラ用としては 2,000円前後からありますが 5,000円以上の信頼性の高い製品を選んだ方が無難といえます。
 この種の三脚はファミリー三脚とも呼ばれ、脚の色もカラフルで、脚も筒状のパイプがほとんどです。

*一眼レフカメラ用三脚

 カメラそのものだけで、1Kgを超える機種があります。また、望遠ズームの中には3〜4Kgもあるレンズもあって、トータル5Kgを超えることもあります。こうした重量を支えるのですから、手ブレ、転倒防止の面からも慎重に選びましょう。最近は、カーボンファイバーやマグネシューム合金などの出現で、安全性が高く、軽量化されてきていますので、以前のように三脚は重ければ重いほどよい、といったことは影をひそめつつあります。しかし、少なくともカメラの重量以上の三脚は必要ですし、常識にもなっています。

 三脚の購入時には、前もって、自分のカメラ、交換レンズの重量を測定して、その重量にあったものを選ぶと良いでしょう。
 多機能な三脚も出ていますが、各部分にガタがない製品を選びます。特に自由雲台は締めつけた時、微動しないかよく確かめてください。スタンダードな場合も、要所要所の締めつけが思い通りになるか確認しましょう。
 雲台と脚部が別々に売られていますが、自分の撮影目的に応じて雲台を変えられますので、カメラの大きさ、組み合わせが工夫できます。目的ごとに三脚を揃えるよりも、雲台が交換できる方が経済的かもしれません。

自由雲台スタンダード雲台一脚

 三脚は、重いほど安定性があるといわれていますが、反面、持ち運びには軽い方がいいわけで、この背反は、カメラマンにとって常に悩みのタネです。そうかといって、コンパクトカメラで、サイズも小さく、重量も僅かなのにバカでかい三脚を持ち歩くのも不経済です。カメラ、レンズに合わせた三脚を選びましょう。

写真協力:浅沼商会 ベルボン 本庄

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