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修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー

2017.04.21【Vol.1448】

オリンパスPen編(シャター部の腑分け)

オリンパスPen シャター部の腑分け

簡易な構造ほど無闇に変形させると修復が難しくなります。
理由は、使用されているバネ類の微妙な作用で動作しているからです。
花丸環を外しますとクリック環・秒時カム環の順に外れ、秒時制御部が現れます。

オリンパスPen シャター部の腑分け

これより分解する前にシャターをチャージしてからピンセットで強制的に赤両矢印方向へ動かしますとシャター羽根が黄色両矢印方向に開閉します。
その際に各レバーとバネの働きを観察すると良いでしょう。

オリンパスPen シャター部の腑分け

各部品の動きを働かせるバネ類の一端の多くはシャター後室の側壁に位置しています。
レリーズ板とバネ。シンクロ端子とバネを外します。
①はBレバーバネで一端はシャター後室に位置しています。
②は羽根戻しバネで一端はシャター後室に位置しています。

オリンパスPen シャター部の腑分け

痛めないよう赤丸部に位置するMバネの一端を逃がします。そして止めネジも外します。
セット板(鎌形板)を斜め右方向に引き上げ外します。

オリンパスPen シャター部の腑分け

Bレバーバネを外します。

オリンパスPen シャター部の腑分け

背部の3本ネジを外しますと前後に分離されます。

オリンパスPen シャター部の腑分け

表側になります。飛び出ているのは羽根戻しバネのみです。
羽根・秒時制御部・シャター後室の清掃をしておきます。
減速歯車押さえ環を外して減速歯車の洗浄や注油の際には注意が必要です。
理由は黄色矢印歯車の動作範囲が減速歯車押さえ環の固定位置で決まるからです。

オリンパスPen シャター部の腑分け

秒時制御部をシャター後室に納めるには、羽根戻しバネを捌いて秒時制御部の納め位置をネジ穴一つ分半時計方向位置にしてから斜めに滑らせ、先のネジ穴分を時計方向に回しますと収まります。羽根と交合しているかは羽根開閉レバーを黄色矢印方向に動かし検証します。
交合しましたら裏側の3本ネジを締め付けます。
そして残っていますバネ・レバー等を組み付ければ完成です。

オリンパスPen シャター部の腑分け

シャター機構部赤点線部分の汚れを清掃します。又秒時カム環の係合滑走する部分も清掃します。その後、ローソクを塗布すると滑りが良くなります。
この作用は、滑りの悪い障子・唐紙の滑走部分に塗布すると滑りが良くなる応用です。
グリスでも良いのですが、塗りすぎるとはみ出したグリスが悪さをします。

隠居人 田口由明


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