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修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー

2017.01.20【Vol.1421】

Pax(蝋付けが障害)

Pax

根強い人気があるPax。一部部品の欠落がみとみられ状態は良くありません。 ダメもと脳細胞の減少防止と申しましょうか?記事ネタとして提供いただきました。 先ずはシャター制御部に手を入れてみることにします。 鏡筒部の4本のネジを外しますと本体より分離され、レリーズ連絡棒も抜けてしまいました。

Pax

前群レンズを外し、順調にシャター制御部まで辿り着くことが出来ました。

Pax

鏡筒部の立派な仕様に比べシャター制御部は発展途上と申しますか?加工精度が酷すぎます。鏡筒部の差は何なのでしょうかね。先が思いやられます。

Pax

絞り羽根の支点は羽根自体を打ち出した加工です。この場合に油分の湿潤があり分離して清掃してはいけないのです。収まったまま慎重に脱脂しなければなりません。

Pax

シャター速度Bが働かないと渡されたのです。原因はBレバーの取り付け方にありました。 正しい方向に納めましたが、このままでは働かないのです。Bレバーを働かすバネを紛失したのか?

Pax

Bレバーを外し、表裏を観察します。裏側にバネを取り付けてカシメた痕跡がありました。 バネが断裂した原因は疲労破壊と推測いたします。 このようなバネを直接取り付ける仕様は他のシャターでも見受けます。 溝の深さを確保し、新たにバネ(赤点線部)を埋め込みました。

Pax

時代的に品質の悪いグリスが原因で固まっており分離し洗浄いたし、新たにグリスを塗布しました。

Pax

ファインダーはカビだらけでしたので清掃を致します。 距離計は至って簡素な仕様でした。しかし個々でもグリスの固着で働いていないのです。 その上、蝋付けされて分解が出来ない最悪の作りで後日の修理は考慮されていません。 溶剤を隙間より注し込んで気長に洗い流す処置を致します。

Pax

Pax

出来ればヘリコイドグリスも交換したかったのです。ところが先に進む扉を探し出す事が出来ませんでした。理由は、一部の部品に蝋付けがなされたことです。 不本意ながら非常時の作業として線条を清掃し、新たなグリスを塗布し、出し入れして送り込んでしまう処置をしました。

隠居人 田口由明


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