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修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー

2015.02.27【Vol.1200】

ROLLEI FLEX 編(オートマット機構)

露出計側・正面側に続き巻き上げ側はどの様な機構であるのか?未知の領域を勉強するのは不安でもあり、楽しみでもあります。
いよいよパンドラの箱を開けることにしましょう。ハンドルを外すにはハンドル軸を抜かねばなりません。この最初の一歩はマミヤ二眼の際を参考にし、ハンドル軸を抜きました。
化粧盤・裏蓋押さえと外し、本革の化粧皮を剥がします。

側板を止めている5本ネジを外し、側板を分離します。

フィルム自動装填機構のローラーは4本のネジを外すと分離できます。重要なローラー1本に錆があり、錆が乳剤に付着しないよう薬品処理をいたします。

フィルムを装填して裏蓋を閉めますと裏蓋検知レバーを裏蓋が押しますと各々の部品が赤矢印方向に動き出し、中間歯車と枚数盤の咬合を逃がしていました。
これらの動きは、中間歯車と枚数盤の咬合を逃がす事でフィルム自動装填機構が働くまでリーダーペーパーを巻き取る為に必要な仕組みになっています。

2本のローラーの間にフィルムを通し、巻き上げるとリーダーペーパーにフィルムの厚さが加わるとフィルム検知機構下段のローラーが赤矢印方向に押し下げられます。

フィルム検知機構の下段ローラーが押されますと裏蓋検知レバーを押し上げ、連絡板のフックが外れます。
外れた連鎖で各々の部品は赤矢印方向に戻り、中間歯車と枚数計盤が咬合します。
この時点では、フィルムベース面はフィルム検知機構に位置しています。尚も巻き上げなければなりません。

枚数計が0から1に進む間に画面枠にフィルムベースが位置したと同時に枚数計係止板が枚数計下部にあります凹み(赤○部)に入りフィルムが進むのを停止させます。

グリスの経年変化で重くなりました症状を改善するには、巻き上げハンドル台座を外さねばなりません。大方の部品を腑分けし、赤○①と②のネジを外し、連絡板を逃がしながら赤○①と②のフックを外しますと巻き上げハンドル台座を外すことが出来ました。

巻き上げハンドル台座の裏側に位置する3本のネジを外しますとグリス交換をすることが出来、新たなグリスは軽快な巻き上げをもたらしたのです。
此処まで来られたのは、ジャンク品でもあり気楽に分解することが出来たのです。
まだまだ、完全制覇の道のりは遠いROLLEI FLEXです。
記録した画像は41枚、使用した画像は10枚でした。

隠居人 田口由明

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