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修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー

2014.07.18【Vol.1118】

ペンタックスSV幕交換補足資料

シンクロSW

1)底部にありますシンクロSW歯車制限レバーを分離します。
2)ミラーBox係止レバーを分離します。
3)シャター幕交換調整後、両者を正しい位置に修正組み込みます。

適切

当初の配布テキストを参考とし、シャター速度制御部を分解しておきます。
1)レリーズ板を元に戻し、適切なネジで仮止めをしておきます。(画像3を参照)
 (仮止めする意味はレリーズしている状態を強制的に作り出し、後幕係止レバーを働かせる意味があります。
2)後幕軸が自由になります。
3)後幕軸に後幕ドラム固定ネジを確認します。
4)固定ネジ穴外径に合わせて垂直線上に後幕を貼ります。

後幕

1)後幕を貼り終えたら後幕セット歯車を時計方向に回転させると、後幕係止レバーにより係止されます。
2)後幕に若干の力量を掛けます。

後幕幕竿

1)本体の後幕位置出し罫書き線に後幕幕竿先端を合わせます。
  (罫書きに合わせる意味はB秒時の時の後幕係止位置になります。)
2)もし差違がある場合は画像3を参照しながら後幕軸歯車の咬合位置を修正します。
3)それでも後幕位置出し罫書き線と合わない場合は、後幕張り付け位置をずらして修正します。

先幕

先幕は先に貼り付けてあると思いますが、貼り付けの平行がズレている場合は先幕ドラム固定ネジを目安として修正して下さい。

右赤点線

先幕竿の合わせ位置は右赤点線、赤○部本体の切り掛けと致します。

先幕セット歯車

1)先幕セット歯車を組み込みます。
 (先幕セット歯車を落とし込む際に後幕係止レバーが邪魔をします。ですから後幕が走り出さないように後幕軸を押さえておくことが重要です。)
2)先幕セット歯車は制限板で止まります。(事前に大凡の停止位置を確認します。)
3)画像6を参照しながら先幕竿合わせ位置を確認しながら、先幕セット歯車と先幕軸歯車の咬合を修正します。
4)どうしても先幕位置が正しい位置にならない場合は、先幕のリボン貼り付け位置で修正します。

先幕セット歯車と後幕セット歯車はお互い突起で咬合しています。
ですから咬合状態で組み込もうとすると難しいものがあります。
後幕セット歯車が巻き上げられている状態にしておけば、先幕の出発点のみを合わせれば良く、咬合させながら組み込む必要がありません。
しかるに先幕軸歯車と先幕セット歯車の組み込み位置を正しく咬合させた後、後幕係止レバーを解除すれば両者は咬合する事になります。

常々「教えることは難しい」と思います。其れは教わる個人の習熟度や技量に乖離が見られることです。それらの整合性を採りながら先に進めなければなりません。
時には講義時間では対応できなくなり「風呂敷残業」で持ち帰る事になります。
と言う事は講師も日々学習しなければならない事になります。

隠居人 田口由明

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