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紫陽花を撮るVol.323 2017年05月26日更新

なんだか突然暑くなってきて「初夏」の感じになってきてしまいました。私の地元ではそろそろ梅雨入りが近くなる時期です。この時期になると、梅雨と言うことはもうすぐ紫陽花だな、鎌倉はきれいだけど人が多くて撮りにくいし地元の紫陽花をじっくり撮るほうがいいかな、などと考え始めます。紫陽花を撮るときはアップで撮ってしまうことが多いのですが、そればかりだと飽きてくるので今回は紫陽花になにか脇役をプラスして撮ることにします。

状況を入れて撮る

近所の公園に紫陽花が咲いているところがあるので、そこで写真を撮ることにしました。桜で有名な公園なので桜が咲いている間はたくさんの人が来ていいますが、この時期は人が少なくゆっくり撮れるのがよいところです。作例1は公園の遊歩道わきに紫陽花が咲いている様子です。遊歩道の左側に紫陽花が咲いているので青い紫陽花と遊歩道を入れて撮ってみました。しかし、遊歩道の真ん中に立ってそのまま撮っただけなのでこのままではちょっと風情がありません。もう少しアングルやポジションを変えてみましょう。

作例1 遊歩道を入れてみる

作例1 遊歩道を入れてみる

紫陽花に寄って大きく写す

主役の紫陽花のインパクトが弱すぎるのでまずは紫陽花をもっと大きく写しこむために紫陽花に寄って撮ってみます(作例2)。望遠でアップにすることもできますが望遠で撮ると背景として写しこめる範囲が狭くなります。その場の状況も写しこみたい場合はちょっと広角寄りのズーム域を使ったほうがいいでしょう。それに作例2は立ったまま撮っているので花を見下ろす角度になるため、背景に遊歩道の路面が入りすぎていて、紫陽花は大きく写りますが背景が味気ない感じになってしまいます。

作例2 紫陽花による

作例2 紫陽花による

低いアングルで背景に東屋を入れる

背景に奥行きを出すためには遠くの方までフレーミングに入るようにすると効果的です。遊歩道の奥の方にある東屋を入れるためにしゃがんで撮ってみたのが作例3です。こうすると遊歩道に添って遠くまで画面に入れることができるので写真に奥行きが出ます。また、東屋を後ボケにして入れて背景にもちょっと存在感を出すようにしています。この時ピントは一番手前の紫陽花に合わせましょう。と言うより主役にする花を咲きに選んでおいてその花が画面の一番手前に入るポジションを選ぶといいでしょう。作例3では左側の花を主役にするためこの花が一番近くになるポジションを選んで低いアングルで撮っています。

作例3 アングルを低くして背景に東屋を入れる

作例3 アングルを低くして背景に東屋を入れる

紫陽花に似合う背景を探す

その場の状況の中から紫陽花に似合いそうな背景や脇役を探して画面に取り込んでみましょう。作例4は紫陽花の背景に近くにあった石段を入れてみました。和風のものでなくてもちょっと絵になりそうなものを探して背景にバランスよく入れれば、その場の状況を写しながら絵になる写真に仕上げることができます。きれいな花をアップで撮るのもいいですが、周りの状況の中から工夫して脇役を使うのも楽しいと思います。

作例4 石段を入れる

作例4 石段を入れる


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