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イルカショーを撮るVol.318 2017年04月21日更新

子供たちが小さかった頃は4月末が近づくと「ゴールデンウィークにはどこか行くの?」と聞かれることがよくありました。うちはだいたいキャンプ1回、残りの日は日帰りで行ける行楽地に行くことが多かったのですが、今は子供たちが部活の試合などで忙しく、試合の日程の空きに合わせて無理やり1泊のキャンプに行くのが精いっぱいです。私の地元には水族館がありますが、先日聞いたところによると日本は他の国に比べて水族館がたくさんある国なのだそうです。島国だからかな。今回は水族館でイルカショーを撮るときの話にしたいと思います。

ブレ防止のためシャッター速度高めの設定で

水族館の館内は水槽の様子を見やすくするため照明が暗目になっていることが多いのですが、イルカショーなどを見せるプールは屋外であったり室内でも明るめの照明があることが多いので館内ほど暗いことはないと思います。ただ、屋外でも悪天候に備えて屋根がかかっている場所が多く、日中でも日陰の状態になっていることがほとんどです。イルカショーを撮るときはシャッター速度を高めに設定しましょう。イルカは動きが速いということもありますが、イルカが立てる水しぶきがぶれると写真がきれいな印象になりません。作例1はシャッター速度1/100秒で撮っています。イルカがその場でくるくる回っているところなのでそれほど動きの速い演技をしているわけではありません。ちゃんとカメラをホールドしていれば手ぶれは防げる速さですが、イルカの動きも水しぶきもぶれてしまっています。一方作例2の方は1/250秒で撮っています。こちらは何とかぶれずに撮ることができました。1/250秒くらいがぶれを防ぐギリギリの速度だと思います。出来れば1/500か1/1000秒くらいの設定で撮れば安心です。

作例1 シャッター速度1/100秒

作例1 シャッター速度1/100秒

作例2 シャッター速度1/250秒

作例2 シャッター速度1/250秒

ジャンプするポイントがわかっているなら置きピンで

イルカショーの見どころはジャンプです。イルカショーを見ていても「ジャンプです」というアナウンスが聞こえるとカメラを構える人がたくさんいます。ショーの内容によって違うことなのですが、もしどこでジャンプするのかが予めわかるような内容の演技なら、飛ぶポイントにピントを合わせて待ち、狙ったポイントにイルカが入った瞬間にシャッターを切る、いわゆる置きピンで撮るのがおすすめです。イルカが水中から飛び上がってからあわててピントを合わせようとしても一瞬でピントを合わせるのは難しく、ピントがあったときにはもう飛び終わって水中に飛び込んでしまっている、なんてことになりかねません。上からつりさげられたボールにイルカがタッチするとかポールの上を飛び越えるという内容の演技ならそのポイントにピントを合わせて待っていてタイミングに集中して撮るときれいに撮れます(作例3)。

作例3 飛ぶ場所にピントを合わせて待つ

作例3 飛ぶ場所にピントを合わせて待つ

どこで飛ぶかわからないときは全体をフレーミング

特にイルカがどこで飛ぶかが決まっていない演技の場合はプール全体が入るようにフレーミングして撮ると失敗がありません。以前「たぶん中央で飛ぶんだろうな」と思ってプール中央を狙って待っていたら、意外と端っこの方でイルカが飛んでしまい撮れなかったことがありました。もちろんプール全体をフレーミングしていても中央で飛んでくれた方が構図のまとまりはよくなります(作例4)。ピントは中央あたりに合わせておいて、イルカが飛んだらシャッターを切りましょう。どこで飛ぶかはイルカの自由なので、中央で飛んでくれるかどうかはわかりませんが、とりあえず「飛んだら撮る」を繰り返してみましょう。

作例4 プール全体をカバーするようにフレーミング

作例4 プール全体をカバーするようにフレーミング


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