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コスモスを撮るVol.290 2016年10月07日更新

秋を代表する花の一つにコスモスがあります。春の代表的な花には桜のほか、バラやチューリップなどちょっと人の手が入った花というイメージのものが多い気がしますが、秋の花は庭先でも勝手に生えて咲いている感じの花が多くて私は好きです。実際にはかなり人の手をかけて咲かせている場所もありますが。今回はコスモスの写真を撮ってみましょう。川原などでよく見かける花ですが、色がきれいで薄く繊細な花弁と、これまた繊細なイメージの細い茎と葉を持つ植物です。花畑のように群生している様子はもちろんですが、田んぼや畑の端っこに咲いているのもまたよいものです。身近なところに咲いているコスモスを探して撮ってみましょう。

広角で広がりを出すには地平線を入れる

私の地元には川原に花畑を作っている大きな公園があります。結構広い花畑なので アップのほかに広角で広がりのある様子も撮っておきます。ただ、この花畑は平地で起伏はないので上から撮れるような場所もありません。そのため同じ地上から撮るしかないので多少工夫が必要です。広角で撮るときは、ただ広く撮るだけでなく、近くのものを主役にしながら遠くまで入るように撮ると広がりが表現できます。ただ、広く写すだけだと写真のインパクトが弱くなるのでなにか主役を決めたほうが撮りやすいと思います。作例1は手前にあった少し他のものより背の高い一株を主役にすることにしました。画面の衷心より少し左に寄せるようにフレーミングしています。ただ、このままだと広い花畑の様子がわかりません。そこで少し低いアングルから撮って地平線が入るようにフレーミングしなおして撮ったのが作例2です。地平線を入れると遠くまで写すことができるので空間的な広がり感が全く違います。わずかなアングルの差ですが、差心のイメージが大きく違うのがわかると思います。

作例1手前の背の高い花を中心にする

作例1手前の背の高い花を中心にする

作例2地平線が入るように少し低いアングルから撮る

作例2地平線が入るように少し低いアングルから撮る


マクロレンズで花びらの質感を出す

マクロレンズを使ってアップも撮ってみましょう。作例3はマクロレンズを使って花びらを中心にアップで撮ってみた作例です。花をアップで撮る時は蕊にピントを合わせるのが基本なのですが、薄い花弁の質感を中心に撮りたかったので、画面中央付近の花びらの部分にピントを合わせて撮りました。質感を重視する場合は、順光は避けましょう。作例3を撮ったときは晴れていたので光が硬く、質感を出すにはあまり向いていない光線条件でした。そこでレフを日傘代わりに使って直射日光をさえぎり、弱い逆光くらいの光で撮りました。曇りの日の光も柔らかくて質感を出すにはいいと思いますが、天気だけはコントロールすることができないのでレフなどを使って好みの光を作るといいでしょう。

作例3マクロレンズと逆光で質感を出す

作例3マクロレンズと逆光で質感を出す

プラス補正で見た目以上に明るい写真にする

作例4は大きくプラス補正することで見た目よりもかなり明るく撮った写真です。この作例では+1.3補正しました。この日は曇っていたので、光が柔らかく、ソフトなイメージを出すにはちょうどいい光でした。コスモスは花だけでなく茎や葉も細くて緑の色も明るく繊細なイメージなので見た目の色とは違う印象にすることで幻想的なイメージを作ろうと思って極端な補正値にしています。これくらい+補正すると白い花を主役にしたらハイライトが飛んでしまうと思い、濃い色の花を主役にしてみました。さらに絞りを開けて、前と後ろをぼかすことでより柔らかい感じを出すことができました。

作例4大きくプラス補正して見た目と違う印象に

作例4大きくプラス補正して見た目と違う印象に


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