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月を撮るVol.286 2016年09月09日更新

9月に撮っているものってなにかな、と考えてみました。私の地元ではコスモスはまだ咲いていないし、運動会は10月だし。いつもは海の写真ばかり撮っているのですが、海辺には植物が少ないため季節感が出しにくいし。と考えていたらテレビから某ファーストフード店の月見にちなんだメニューが始まるというコマーシャルが耳に入ってきました。秋と言えば月もいいかもしれないと思い、今回は月の写真についてお話しようと思います。

月と雲を組み合わせて撮る

月だけで写真にしようと思うとかなりの望遠レンズでアップにしないとなかなか絵になりません。作例1は400ミリで撮った作例です。APS-Cサイズの撮像素子で撮っているのでそれでも大きく写っているほうだと思いますがやはり真っ暗な夜空に丸い月が浮いているだけの状態では黒い画面に白い丸があるとだけということになり、素材が寂しいためバランスよく撮るのはなかなか難しいと思います。雲があれば月と組み合わせて撮るなどの工夫をすると、写真としてみたときにまとまりのある印象になると思います。作例2は雲と組み合わせて撮ってみました。望遠ズームの100ミリくらいのところを使っています。月の写りは小さいですが写真全体としては安定した構図になっています。

作例1 400ミリでこの大きさ

作例1 400ミリでこの大きさ

作例2 雲と組み合わせて撮る

作例2 雲と組み合わせて撮る

地上の風景と組み合わせて撮る

地上の風景と組み合わせるという方法もあります。作例3は海で撮った写真です。これは12ミリの広角で撮っています。地上の風景と組み合わせるには、広角レンズがあったほうが便利です。もちろん月が低い時間帯であれば地平線(または水平線)の近くに月がありますから、望遠で近くのものと組み合わせるということができます。しかし月が高い時間帯に撮るなら、木など背の高いものと組み合わせるか、広角で地上の風景と月を一緒に写しこむしかありません。どんな風景と組み合わせるかは状況により違いますが作例3のように月が小さく写るフレーミングで撮る場合はシンプルな風景を選んだ方が、月が引き立ちます。

作例3 風景と組み合わせる

作例3 風景と組み合わせる

クレーターが見えるように撮る

月にはクレーターがあり、そのパターンが月の特徴にもなっています。作例1では月はただの白い丸になって写っています。すっかり暗くなってからこの月の表面にできたパターンを撮るには露出をカメラにおまかせで撮るのではなくマイナス補正しないとうまく写りません。作例4は作例1と同じときに撮りましたが-2.3補正をかけています。その分暗く写るので月のクレーターの模様がわかる程度のトーンになっています。また、月のクレーターのパターンを残すにはまだ明るい時間帯に撮るという方法もあります。作例5は夕方日没の後、まだ空が真っ暗になる前に撮った写真です。一緒に写っている雲は夕焼けで赤っぽく色づいているので白い月との対比もよい具合になっています。真昼の月を撮ってもいいと思いますが、白い雲と白い月を一緒に写すよりこの時間帯に撮ったほうが色の変化をつけやすいと思います。

作例4 -2.3補正して撮った

作例4 -2.3補正して撮った

作例5 明るいうちの月

作例5 明るいうちの月


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