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アサガオを撮るVol.280 2016年07月29日更新

夏休みに入りました。小学生の子供がいるご家庭では子供たちがアサガオのプランターを学校から持って帰って来ているのではないでしょうか。何色の花が咲くのか楽しみです。私は自分ではガーデニングなどはやっていないのですが、近所でアサガオを育てているおうちがあり、とてもきれいに咲いていたので頼んで撮らせてもらいました。アサガオは朝の時間帯に咲く花なので、出かけて撮るにしてもなるべく近場で撮れるところがおすすめです。自分の家で育てていればベストです。今週はアサガオを撮るときのコツを紹介します。

やはり時間帯は早朝がおすすめ

当たり前のことのようですが、撮影するには朝早い時間がおすすめです。朝顔は朝咲きますが、すぐにしおれてしまうわけではなく、お昼くらいの時間帯でも十分普通に咲いています。では撮るのもお昼ぐらいで問題なさそうな気がします。しかしお昼近い時間帯だと、アップにしたときに微妙に花や葉がくたびれていたり、日が高くなって直射日光が当たってしまったりと、いろいろ不都合なことがでてきます(作例1)。必ずしも日の出直後などである必要はありませんが、遅くても9時くらいには撮ってしまったほうがいいと思います。

作例1 花や葉がくたびれている

作例1 花や葉がくたびれている

風が強い日はNG

花の撮影全般に言えることですが、風に強い日はあまりお勧めできません。花が風にあおられて撮りにくいということもありますが、特にアサガオは花びらが薄く傷つきやすいので、風にあおられているうちに花びらが破けてしまうことが多く、アップにしたときに傷が目立つことが多いからです。花の写真を撮るときは花がきれいな状態であるかどうかが大事なので、風のない日がおすすめです。(作例2)

作例2 強風で花に傷がついている

作例2 強風で花に傷がついている

光の状態に注意

アサガオの繊細なイメージを出したい場合は直射日光の当たらない時間帯を選ぶか、プランターなら日陰に移動して撮るのがおすすめです。直射日光が当たっているとなかなかアサガオの薄い花びらの質感を出すことができません。直射日光の硬い光は色をきれいに出すにはよいのですが質感を大事にしたい場合は強い影ができてしまうためあまりよい光泉状態とは言えません(作例3)。

作例3 直射日光はNG

作例3 直射日光はNG

日陰でさらに上からの光をさえぎる

日陰なら光が柔らかくなるのでそれほど強い影は出ません(作例4)。これでもちょっと物足りなかったので今回は持っていたレフで上からの光をさえぎるように上に屋根を作ってみました(作例5)。この時、直射日光は当たっていませんが、空からの光が上から来ているのでそれをさえぎるのが目的です。空全体からの光ですからそれほど硬い光ではないのですが、こうすると周りから回ってきた光で撮ることになるため、また少し違うイメージで撮ることができます。作例6は作例4と同じ花を同じアングルから撮ったものですが上からの光をさえぎっているため後ろからの柔らかい光がメインになり、薄い花びらのイメージがより出せていると思います。また、陰で暗くなった分露出を上げることになり、背景が明るく写るため全体に柔らかい印象の写真にすることができます。その場の状況に応じて光を作ってみるといいと思います。

作例4 日が当たらない時間に普通に撮った状態

作例4 日が当たらない時間に普通に撮った状態

作例5 レフで上からの光をさえぎってみる

作例5 レフで上からの光をさえぎってみる


作例6 レフで光をさえぎった状態

作例6 レフで光をさえぎった状態



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