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夏の海を撮るVol.277 2016年07月08日更新

普段、私は地元の海でよく写真を撮っているのですが、海の近くに住んでいる人でなくても夏は海辺に行きたくなる季節だと思います。私の地元の海は海水浴場になっているので夏になると人がどっと押し寄せます。海の風景と言うのは季節感が出しにくい素材です。山のように植物が豊かなわけではないので、咲く花も限られていますし、山のように紅葉や新緑で彩られることもありません。海で季節を感じることができるのは、せいぜい空の色やその季節の雲くらいでしょうか。それでも海というと夏というイメージがあるので今回は夏の海を撮ってみましょう。

PLフィルターで波を引き立たせる

海の水面は空を映しています。特にわかりやすいのが夕暮れ時で、夕焼けが出ると海の水面も空を映して茜色に染まっているところは多くの人が見たことがあると思います。作例1はやや高い場所から海を見下ろすように撮った写真です。手前に白い波が立っていますが、海の色が薄いためこのままだと白い波の印象が今一つ弱く見えます。作例2はPLフィルターを使って水面の反射を除いて撮った写真です。PLフィルターの効果で海の色が濃く再現されているため波の白が引き立って見えます。PLフィルターは空の青を強調して撮るために使われることはよく知られていますが、水面の反射もおさえることができるので、海面の反射を除いて海の色を濃く出すことができます。PLフィルターはレンズにつけただけで効果があるものではなく、前枠を回転させて自分で効果が大きくなるところを見つけなければなりません。また、光の方向によってもその効果の程度に差があるので、ファインダーを見ながら自分の撮りたいイメージに近づくように調節しましょう。

作例1PLフィルターなし

作例1PLフィルターなし

作例2Plフィルターあり

作例2Plフィルターあり

夏の雲と組み合わせて撮る

夏は積乱雲など立体的で存在感のある雲が出やすい季節です。夏の雲と海を組み合わせて夏の海らしいイメージを出してみましょう。作例3は広角レンズで空と海を広く写しこんだ作例です。この時のポイントは水平線を中央にフレーミングすることで空と海で画面を半分にしたことと、シャッターを切るタイミングです。波は引いていくときよりも寄せてくる時に撮ったほうが、形がはっきりして撮りやすいので、波が寄せてきて画面下ギリギリのところに来たタイミングでシャッターを切りました。白く縁取られた波が写真にインパクトを与えます。

作例3夏の雲を組み合わせる

作例3夏の雲を組み合わせる

台風の前後は大きな波が来る

夏は台風の季節でもあります。台風が来ると海が荒れたり大きな波が来るので波の写真を撮るのでしたら迫力のある写真を撮ることができます。台風が直撃している時は強風強雨で危険ですし、撮影はおすすめできませんが台風が来る前や過ぎた後は大きな波の写真を撮るにはいいタイミングです。AFモードをAF-Cに設定して望遠レンズで撮ったのが作例4です。台風のあとは水が濁っていることが多いのですが、大波の写真を撮る場合それほど違和感がなく荒っぽい波の感じを狙えば黒っぽい水もイメージを引き立ててくれます。

作例4台風前後には大きな波が来る

作例4台風前後には大きな波が来る


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