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アジサイを撮るVol.272 2016年06月03日更新

先週はガクアジサイを撮りました。梅雨の時期に入るとネット上に写真を掲載しているサイトにはアジサイの写真がたくさん見られるようになります。私も毎年撮っているのですが、いろいろなところでアジサイを撮っているとアジサイにもいろいろ種類があるようです。気に入った花を見つけると、ついたくさん撮ってしまい、一株のアジサイの周りをウロウロしているうちに1時間以上たっていた、なんていうこともよくあります。先週に引き続き今週はアジサイを撮るときのヒントを紹介します。

アジサイは下のほうが暗くなりがち

手まりのように丸く咲くアジサイはどうしても下のほうが陰になりがちです。ボールなどを想像してもらえばわかりやすいかと思いますが、上から光が当たっている状態でボールを地面に置くと上半分は光が当たりますが、下半分は陰になります。梅雨時の曇り空でも基本的には空の方から光が差しているわけですから、花の上の方は明るく、下のほうが暗くなってしまうことがよくあります。周りに木があるなど周囲からの光をさえぎっている光線状況ではなおさらです。

レフを使って光を補う

作例1は、下の方に咲いていた花です。アジサイの花で有名なお寺でしたが花を見るためのコースの周りには竹林があり、周囲はちょっと暗い状況でした。天気は小雨がたまに降ってくるくらいの曇天です。コース上には木がありませんから、光の状況としては頭上に小さく開けた空から雲を通してくる弱く柔らかい光のみです。このままだとやはり花の上部にある上を向いているガクは明るく照らされていますが下のほうで咲いていて、下を向いているガクが暗くなってしまっています。そこで、小さなレフを使って暗い下のほうの部分を明るくおこしてみました。作例2はレフを使って撮った写真です。同じ花ですが、下のほうの花が明るくなり、手まりのような花全体の明るさのバランスがとれているのがわかると思います。

作例1花の下のほうが暗い

作例1花の下のほうが暗い

作例2レフで下の花を明るくした写真

作例2レフで下の花を明るくした写真


レフは小さなものでOK

花はそれほど大きな被写体ではないのでレフは小さなもので大丈夫です。市販のレフは白レフと銀レフが裏表になっていて、リバーシブルで使えるようになっているものが多く、畳めばコンパクトで持ち歩きにも便利にできています。もちろんこうした写真用品を持っていれば便利ですが、この時私が使っていたのはホームセンターで買ったエコパネという素材の板を持ち歩ける程度の大きさにカットしたものです(作例3)。白い発泡スチロールのような感じの軽い素材ですが発砲スチロールのように、すぐに削れてかすが出たりしないので私にとっては便利です。また、レフを忘れてしまった時にA4の白い紙を代用してレフにしたこともあります。このように身の回りのものを利用しても十分代用できる道具なのでアジサイを撮る機会があったら一度試してみてください。

作例3レフを使う

作例3レフを使う


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