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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

おひなさまを撮るVol.256 2016年02月12日更新

2月も立春を過ぎると私の実家では几帳面な母が必ずおひなさまを飾り付けます。娘である私は母の几帳面さは受け継がず、いつもおひなさまを出すのはギリギリになってからで、出した後は一か月近く出しっぱなしという体たらくなのですが。今年も母から「おひなさまを出したから孫全員で写真撮ってちょうだい。」と電話が来ました。実家のおひなさまは母が曾祖母から譲り受けたものでかなり古いものなのですが、だからこそと思い今回はおひなさまを撮ってみました。

できるだけ自然光で撮れる時間帯に

おひなさまが飾ってあるのは一階の和室なのですが、たいていの住宅では照明が部屋の中央の天井にあるのが一般的だと思います。実家の和室の照明もそのようなもので、この照明ではなかなか趣のある写真を撮るのは難しいというのが現実です。そこで窓から自然光が入る昼間の時間帯に撮ることにしました。上からの光だけで撮るより横方向からメインの光が当たっているほうが立体感のある写真が撮れるからです。さらに部屋が一階であることを考えるとおすすめはより明るい午前中の光です。

光の向き

写真は順光でと考える人が多いようですが、斜光や半逆光を使ってくらいようだったら+補正やレフ板を使うほうがきれいに撮れます。現場の状況は作例1のような状態でひな人形の横から障子越しに柔らかい光が入ります。この光をメインに使って撮ってみましょう。

作例1 状況

作例1 状況

ピントの中抜けに注意

2つのおひなさまを撮るときはピントの中抜けに注意しましょう。中央のAFフレームを使っているとよくあるミスですが、中央部部にピントを合わせたい被写体がないときにはしっかりAFロックをしておひなさまにピントを合わせた後シャッターボタンを半押しにしたままフレーミングしなおしてそのまま撮るようにします。フレーミングしなおす間にシャッターボタンからうっかり指を離してしまうと作例2のように背景にピントがあってしまい、主役のおひなさまがピンボケと言うことになってしまいます。AFロックをして撮るかおひなさまに重なるAFフレームを使うなどして中抜けを防いで撮りましょう(作例3)。

作例2 ピントの中抜けに注意

作例2 ピントの中抜けに注意

作例3 フォーカスロックで撮る

作例3 フォーカスロックで撮る

ポートレートのようにアップで撮る

今回はおひなさま一体でポートレートのようなアップも撮ってみました。やはり半逆光になる角度がよいと思ったので窓の反対側から撮っています。全身が写るように撮るなら作例4のようなフレーミングで撮ります。横位置だとフレーミングが余るので手前にぼんぼりを前ボケにして入れています。さらにもうちょっと寄ってアップにしたのが作例5です。人形は人間を模した形のものですから、基本的には人のポートレートの撮り方と同じと考えていいでしょう。ピントは手前の目に合わせます。顔が画面に中オプになるようにフレーミングしても悪くはありませんが、顔が向いているほうの空間を少し空けて撮るとフレーミングに余裕が出てきつい感じにならなくて済みます。実家のおひなさまは古いので髪飾りなどはビーズが取れてしまっている部分もあります。今のうちに撮っておけば将来記念になるかな、などと考えながら撮りました。

作例4 おひなさま一人で撮る

作例4 おひなさま一人で撮る

作例5 縦位置でポートレートのように

作例5 縦位置でポートレートのように



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