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キャンドルを撮るVol.252 2016年01月15日更新

冬は夜景がきれいというイメージがあります。クリスマス用の夜景ポイントもたくさんありますが最近ではクリスマスが終わってもそのまま続けて飾れるようなデザインのイルミネーションも多く、だいたいバレンタインデーくらいまではきれいな夜景が楽しめます。私の地元では冬にキャンドルのイベントを企画しているところがあり、キャンドルで飾られたガーデンを楽しめる場所が何か所かあります。今週はキャンドルの撮り方のヒントを紹介したいと思います。

キャンドルの撮影は日が暮れてから

通常の夜景を撮るときは日没前から出かけて日没後まだ空に残照が残っているくらいからがきれいなのですが、これは夜景の写真にはたいてい空が入ってしまうからです。キャンドルの場合は光自体が弱いのと地面に並べてあることが多いので、空の残照はあまり関係がありません。むしろ周りの自然光にキャンドルの光が負けてしまうためある程度暗くなってからのほうがおすすめです。作例1は日没前後の時間帯に撮りました。まだ周りが明るいのでキャンドルの光が周りの明るさに負けてしまい、あまり引き立っていません。作例2のほうはその15分後に撮りました。日没後は思いのほか暗くなっていくスピードが速く、たった15分の違いでもかなり違うイメージになるのがわかると思います。すっかり日が暮れて暗くなった後に撮ったのが作例3です。あたりはすっかり暗くなっているのででキャンドルの光も、キャンドルの光が落ちた地面がほんのり明るくなっているのもよくわかります。

作例1 日没時間帯

作例1 日没時間帯

作例2 日没後

作例2 日没後


真っ暗な空間は最小限に

日がとっぷり暮れてから撮る場合、キャンドルの光が届かないところは真っ暗です。写真に撮るとただの黒い空間になってしまいます。意図的に暗闇を使うなら話は別ですが、そうでない場合はあまりこの真黒な空間は大きくとらないようにフレーミングしましょう。作例3は画面中央に四角い花壇があり、この部分が真っ黒につぶれてしまうのが気になったので場所を移動してキャンドルがよりたくさん入るようにフレーミングして撮り直してみました。(作例4)キャンドルの光が暗い中で浮かび上がるように撮るのがおすすめですが、あまり真黒なスペースが画面の中に多すぎるとさびしい印象になってしまいます。できれば黒い空間はあまり大きくとらないようにフレーミングしましょう。

作例3 日暮れ後

作例3 日暮れ後

作例4 場所を変えて撮影

作例4 場所を変えて撮影


キャンドルをアップで撮る

キャンドルがきれいに並んでいる様子もいいのですがアップで撮るのもおしゃれな感じに仕上がっていいと思います。アップにするときは前か後ろにほかのキャンドルをボケにして入れるときれいです(作例5)。主役のキャンドルを決めたら背景にちょうどいいものが入る角度を探してみましょう。この時絞りを開放にして撮るとボケが丸く大きく柔らかい感じで写ります。絞って撮ると、ボケに絞りの形が出てしまいます。たとえば八角形の絞りのレンズであればボケも8角形になり、しかもボケ自体が小さくなります。たいていのレンズは解放にすればボケが丸になるので、こういう場合は絞り開放がおすすめです。

作例5 アップ

作例5 アップ


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