カメラのキタムラスタジオマリオカメラのキタムラ

デジカメプリント・フォトブック・カメラのことはおまかせ!

閉じる

ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

成人式の記念写真Vol.251 2016年01月08日更新

あけましておめでとうございます。いつも当教室の記事を読んでいただきありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。年末に写真の撮り方、というより、どんなものをどのように撮るか、と言うことを季節ごとのテーマにした本の制作の仕事をしました。その時に1月の写真題材として成人式の写真を取り上げました。いつも一月に撮れる写真って何があるかな、と頭を悩ませていたのですが今回は成人式の記念写真の撮り方のヒントを紹介します。

絶対おさえておきたい全身のカットは背景を考えて

成人式の写真は一生残る大事なものです。着付けやメイクに時間をかけ、着物にはお金もかかっていることが多いので、失敗しないよういろいろなバリエーションでたくさん撮っておきましょう。とりあえず必ず押さえておきたいのが全身の写真です。せっかくの着物ですから着物も主役のお嬢さんもきれいに撮りたいところです。まずは背景と光線の状況を考えましょう。もし晴れている日なら私なら逆光でプラス補正して撮ります。しかし、全身の写真ともなると光だけでなく適切な背景を探すのが結構大変です。背景はなべくシンプルに。もしシンプルな背景が見つからない場合はできればちょっと遠い背景が理想です。背景が遠ければぼかすことが可能だからです。そうするには人物の後ろにそれなりの空間が必要だということになります。

スタイルよく写すには遠くから長いレンズで

次にレンズの選択ですが、できれば長いレンズがすすめです。標準ズームレンズを使うなら望遠側で撮るといいでしょう。作例1は70ミリで立ったまま撮った写真です。周りの風景がちょっとうるさい感じがします。これはこれは立ったまま撮ったことで地面が多く写りこんでいることと作例2に比べてレンズが短いため近い背景がフレーミングに大っきく張っていることが原因です。一方作例2は望遠レンズに変えて85ミリでしゃがんで撮った写真です。15ミリ程度の差ですが近くのものを画面からカットすることができ、さらにしゃがんで撮ることで近くの地面があまり写っていないので遠くの背景を大きく使うことができています。長いレンズを使って遠くから撮ると遠近感によるパースが気にならないので人物の全身をバランスよく撮ることができます。できるだけ余計な歩行者などは入れないようにしましょう。遠くのほうにパラパラいるぐらいは仕方ないこともありますが、近くにいる人が入ってしまうと目障りです。私はもし歩行者がたくさんいるときはあとで撮るか、通り過ぎるまで待ってから撮っています。

作例1 70ミリで撮影

作例1 70ミリで撮影

作例2 85ミリで撮影

作例2 85ミリで撮影


表情はアイレベルでヘアアレンジは上から

顔の表情を撮るときはアイレベルで撮ると一番取りやすいので、これは立ったまま撮ってもいいでしょう。(作例3)ピントは目に合わせて絞りを開き、背景をぼかすとかっこいいポートレートになります。このときは逆光で背景に木漏れ日を丸ボケにして入れてみました。上半身のアップくらいなら全身を撮るときより背景も探しやすいと思います。また、ヘアアレンジを中心に撮りたいときは、ちょっと上から撮るのがおすすめです。段差があるところを利用してもいいですが、上から撮るので地面が背景になることを考えなければなりません。私は背景になりそうな地面(芝生や落ち葉などで色がある地面)を先に探してちょうどいい場所に脚立を立てて撮っています。三脚は2~3段程度の小さなもので大丈夫です。

作例3 アイレベル

作例3 アイレベル

作例4 ヘアアレンジは上から

作例4 ヘアアレンジは上から



LINEで送る
 
全社高価買取キャンペーン
全社高価買取キャンペーン