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ヒガンバナを撮るVol.235 2015年09月11日更新

夏休みも終わり、毎日子供たちのお昼を作らなくて済むな、と思いちょっとほっとしていました。しかし今度は朝早く起きてお弁当を作らなければならないことを思い出し、「ああ、そうだった」とやっぱりのんびりとはできません。今回はヒガンバナを撮ってみましょう。実は毎年、撮ろうと思いながらも撮り逃してしまっていました。ヒガンバナは秋の花としては早目に咲く花で、私の地元では9月中旬くらいが見ごろです。ところが9月に入っても残暑が厳しいことが多く、この時期はなんだかまだ夏が終わっていないような気分でいるため「そろそろ秋だから秋の花を」と思う頃にはすでに花が終わっている、という状態で「あ~、また忘れてた」と毎年がっくりしていたわけです。去年は、県内にある公園で「ヒガンバナが見ごろを迎えました」いう記事を読んであわてて撮りに行きました。その時の作例を使ってヒガンバナ撮影のヒントを紹介します。

引きで撮るときは手前の花重視で

ヒガンバナは群生して咲く花です。たくさんの赤い花が一面に咲いている様子は力強く人目を惹きます。群生して咲く様子を撮るには引きで広い範囲をフレーミングして撮ることになります。花の写真を撮るときに気をつけなければならないポイントとして花の状態があります。群生している花の中にはきれいな状態で咲いている花だけではなくこれから咲く蕾やすでに終わりかけて枯れている花が必ず混じっています。これは撮りにいくタイミングに大きく左右されますが、すべての花が一斉に咲くわけではないので仕方がないことです。蕾はともかく枯れた花はなるべく画面に入れないにこしたことはありません。特に群生している様子を全体的に撮る場合、手前のほうの花は目立つのでこの手前側にきれいな状態の花を入れることが大事です。作例1は手前右側に枯れた花が何本か入っています。これだと枯れた花が目立ってしまい、きれいな群生のイメージになりません。一方作例2はなるべくきれいな状態の花が手前側に詰まっている場所を選んで撮った写真です。作例2の写真でも画面中央に近い部分に枯れた花の群れが入っていますが、作例1ほど枯れ花の印象は強くありません。このように群生している状態を広く撮るときはなるべく枯れた花を目立たせないようにするため、手前にきれいな花をフレーミングできるポジションを探すことが重要です。

作例1手前の花が枯れてスカスカ

作例1手前の花が枯れてスカスカ

作例2手前の花がきれいなポイントを探す

作例2手前の花がきれいなポイントを探す

群生している様子は絞り込んで撮る

また、群生してる花の様子を撮るには絞り込んで撮ったほうがいいでしょう。作例3と作例4は同じような写真ですが絞りが違うため写真の印象が違って見えます。絞りは開けると(数値が小さいと)ピントが浅くなりボケが大きくなります。逆に絞り込むと(数値が大きいと)ピントが合う範囲が広くなりボケは小さくなります。作例3はF2.8で撮っています。このとき使ったレンズの絞り開放(目いっぱい絞りを開けた状態)です。ピントが浅いため手前の白い花にピントが合って後ろが大きくぼけているため「白い花が主役で軍政は背景」という印象になっています。一方作例4のほうはF10で撮っています。そのため後ろの群生もそれなりにポイントが来ているので「白い花を中心に群生を撮った」という印象になっています。絞りは作画意図によって使い分ければいいと思いますが、群生している様子を撮りたいなら絞り込んで撮ったほうがいいでしょう。

作例3F2.8で撮影

作例3F2.8で撮影

作例4F10で撮影

作例4F10で撮影



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