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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

レストランで料理を撮るVol.242 2015年10月30日更新

今週はレストランで料理の写真を撮るときのヒントを紹介します。本当は一眼レフで撮りたかったのですが、一緒に来ていた長女に、「ママ、ここでそのカメラ出さないでよ!」と反対され仕方なくコンデジで撮りました。一眼レフのほうが絶対きれいに撮れるのに・・・一眼レフでの写真は娘がいない時に撮ることにして今回はコンデジで料理を撮ってみました。

単品だけだとまとめにくい

料理の写真を撮るときにはなにか組み合わせて撮ったほうが絵としてはきれいにまとまります。一皿だけの料理をきれいにイメージっぽく撮るにはそれなりのセンスと技術がないと難しいと思います。もちろん説明的な写真を撮るなら話は別ですが、料理雑誌のようにイメージ優先で撮るならグラスとかパンやサラダなど脇役になるものも入れたほうがうまくまとまります。

料理写真は撮るタイミングを考える

以前写真の撮り方の本を共同執筆で作ったとき、もう一人の執筆者がわざと食べかけの料理の写真を撮って、人の存在を意識させる写真にする、という方法をとっていました。「お~、そういう見方もあったか」と思ったものです。私はとりあえず料理が来たら手を付ける前に撮っています。これだと、盛り付けもきれいなままなので、きれいに撮りやすいからなのですが、彼女のように食べてる途中で撮るならなるべく最初のほうで撮ったほうがいいでしょう。さらに撮るまではお皿を不必要に汚したりしないように気を付けて食べなければなりません。この方法は次回試してみます。

広角で近づくとお皿がゆがんで写る

以前から料理の写真を撮るときは広角よりも望遠のほうがきれいにまとめやすいというお話はしてきました。今回はコンデジなのでとりあえず使いやすい広角で撮ってみたのが作例1です。カメラにおまかせで撮ったため、ストロボが自動発光してしまい、べたっとした感じの写真になってしまっています。ストロボを使うと色はきれいに出ますが、どうしても質感がきれいに写りません。ストロボを発光禁止にしてもう一度撮ったのが作例2です。広角のままなので、メインとなる手前のお皿がひしゃげたような感じになってしまっています。これは広角レンズの特徴である「遠近感を強調する」効果のためで、ボリュームや存在感を出すにはよいのですが、不自然な遠近感のためにナチュラルなイメージが損なわれてしまっています。

作例1 AUTOで撮るとストロボが発光する

作例1 AUTOで撮るとストロボが発光する

作例2 手前のメインのお皿が歪んで写る

作例2 手前のメインのお皿が歪んで写る


コンデジの望遠は注意が必要

そこで少しテーブルから離れて遠くからズームで望遠にして撮ったのが作例3です。望遠にすると遠近感が自然な感じになるので、違和感のない描写になります。後ろに入れたパンのお皿も適度な大きさで写っていますし、背景ぼかしモードを使ったので後ろがぼけて主役のお皿だけをシャープに写すことができました。ただ、これは私が今まで所有したことがあるコンデジに対する印象ですが「コンデジの望遠側は使いにくい」場合があります。まず望遠側では絞りが絞られるため、その分シャッター速度が遅くなること。もう一点は、どうも望遠側で撮った写真は広角側に比べてコントラストが低下したり、色がはっきりと再現されていないように思います。デジタルデータなのですから後で加工すれば何とかなりますがちょっと面倒だなと感じることがあります。こういったこともありますので自分のカメラの特性をよく知ったうえで使ったほうが良いと思います。

作例3 ズームで遠くから撮る

作例3 ズームで遠くから撮る


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