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森で木を撮るVol.227 2015年07月17日更新

もともと海の近くに住んでいたせいで普段は海の写真を撮ることが多いのですが、このところ木の写真もいいなあと思い、機会があるごとに木の写真を撮っています。山に行けば深い森のような場所もあります。しかしそのような場所に行くことはそう頻繁にはないので、行ったときはなるべくたくさん撮っています。毎年夏休みの間に一度くらいは山方面に行く機会があるのでここでいくつかとってきた写真を例にして森林を撮るときのヒントを紹介します。

観光地ではマナーを守って

この時行ったのは苔で有名な森林でした。森の中に遊歩道が作ってあり、その周辺にさまざまな種類の苔が生えている場所です。カメラのほかに三脚も持っていきましたが、夏のお盆休みまっただ中だったためか人が多くて左脚を構えられるほどのスペースがなく、三脚はあまり活躍できませんでした。観光地ではよくあることですが、人が多いところでは三脚が禁止されている場合があります。三脚禁止になっていなくても、なるべく周りの人に迷惑がかからないように気をつけましょう。遊歩道の人の通行をさえぎるような撮影や、立ち入り禁止の場所に入るようなことのないように気をつけたいものです。ここでは三脚は禁止にはなっていませんでしたが三脚を使うときはなるべく端っこのほうで小さく広げるようにしていました。もし、思う存分三脚を使いたい場合は、人が少ない時間帯(開園直後や閉園間際など)の時間帯を狙うという手もあります。

WBを変えてみる

何しろ森の中なので暗いということは覚悟しなければなりません。この時は一眼レフと明るめのレンズを用意していきました。苔が有名な森なので、下に生えている苔と苔むした木の幹を中心にフレーミングしてみました(作例1)。この時、長女も一緒に写真を撮っていたのですが、自分のカメラのモニターを見ながら「ママ、なんかこの赤いのが気持ち悪い」と言いました。長女はWBをオートにして撮っていました。そのため画面全体に緑が多くなるこのような場所では色をやや赤っぽくなるようにカメラ側で勝手に調整されてしまい、もともと赤みがかった木の幹や土の色が余計赤っぽくなってしまったようです。作例1はWBを太陽光に設定しているので、「気持ち悪い」というほどの色にはなっていませんがここは暗く静かなイメージを出すためにWBをタングステンに設定して全体に青っぽい色になるようにしてみました(作例2)。見た目の色とは違いますが、違和感のない範囲だと思います。暗く静まった森のイメージに青はよく似合うと思います。

作例1WB太陽光

作例1WB太陽光

作例2WBタングステン

作例2WBタングステン

全体を日陰になるようにフレーミングする

作例3は後ろに木漏れ日が当たっている部分が写っています。木漏れ日ももちろんよい素材なのですが、暗く怪しいイメージにしたいときには木漏れ日はないほうが雰囲気が出ます。作例4は日向になった部分が画面に入らないようにフレーミングしなおした写真です。この時はポジションを変えて日向部分をカットして撮りました。このほうが暗く深い森のイメージに近づいたと思います。よい角度が見つからなかったら日が陰った時を狙って撮るといいと思います。

作例3木漏れ日が入っている

作例3木漏れ日が入っている

作例4木漏れ日が入らないようにフレーミング

作例4木漏れ日が入らないようにフレーミング


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