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雨の日のスナップを撮る 2Vol.223 2015年06月19日更新

先週に引き続き雨の写真です。撮影場所は近所の公園です。この公園にはアジサイが植えてあるのでアジサイを撮るつもりで行ったのですが途中で雨が降ってきたので、ついでに雨とアジサイの写真も撮ってみた、というわけです。近所には他にも川沿いにアジサイを並べて植えてある場所などもあるのですが、開けた場所に一列になべて植えてあるとアップを撮るにはよくても写真に変化がつけにくいというデメリットがあります。この公園のほうが雨や周りの緑と絡めて撮るには適しているので、アジサイの数は少なくても私はこの公園に来ることが多いです。人にはそれぞれ好みがありますが、私の場合、自分好みの色のアジサイがあるかどうかも撮影場所を決めるポイントになります。アジサイと雨、絶対に似合う組み合わせですので試してみてください。

小雨すぎると雨が写りこまない

雨粒は一つだけではどうしようもないのである程度まとまった数で写りこんでもらわなければなりません。それにはあまりにも小雨では雨が足りないということになりますので、傘がなくても歩ける程度の雨では不十分です。だいたい、ちょっと傘がほしい、くらいの降りであるかどうかが目安になります。

雨にピントが合っていないと見えにくい

雨粒を写すにはある程度のスペースが必要です。今回はアジサイと雨を一緒に撮ろうと思いますのでアジサイの背景を少し広くあけて雨粒を写しこむスペースを確保しましょう。作例1はアジサイの左側をあけてありますが雨粒はよーく目を凝らしてみないとわからない程度にしか写っていません。それなりに振っていたのになぜ写っていないのかというと、まず一つは背景のコントラストがまだらで雨粒がわかりにくい、ということと主役のアジサイが木の下にあるため、このアジサイはほとんど雨がかからない場所に咲いているからです。
つまり、アジサイにピントを合わせると、後ろのほうに振っている雨にはピントが合わないため、写りにくくなってしまっているのです。

作例1ピントを合わせた場所に雨が降っていない

作例1ピントを合わせた場所に雨が降っていない

作例2ピントを合わせて暗い背景を選ぶ

作例2ピントを合わせて暗い背景を選ぶ

作例3前ボケと後ボケで雨粒をはさむ

作例3前ボケと後ボケで雨粒をはさむ

雨にピントを合わせて前後をぼかす

作例2のほうは上に何もない場所に咲いているアジサイにピントを合わせたので、そこに降りかかる雨粒がちゃんと写っています。先週はスローシャッターを使って針のように細長い雨を撮ったので今回は高速シャッターで雨粒を止めて写してみました。暗い背景を選ぶという点は先週と同じです。作例2でピントを合わせた後、そのままAFをMFに切り替えてフレーミングしなおして撮ったのが作例3です。
作例3では前ボケとして作例1に出てきた紫色のアジサイを入れました。雨の日はどうしても色が寂しくなりがちなので、色を入れるなら鮮やかな色の花などをポイントとして入れるといいでしょう。


雨を止めるには1/1000秒くらいのシャッター速度で

作例3の時の雨の降り具合はそれほど強いものではありませんでした。普通だったら傘をさすところですが、近くなら走って行っちゃおうかな、くらいです。先週の作例のように雨を細長く写すなら1/60秒前後のシャッター速度が適切ですが、雨を止めるために今週の作例は1/10000くらいの高速シャッターで撮っています。


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